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Top Menue 目の薬x19 緑内障(点眼)-2

CAI
トルソプトエイゾプト

CAI こと炭酸脱水酵素阻害薬は、房水の産生をおさえて眼圧を下げます。他の薬が使えないときや、効果が不十分なときに、第二、第三選択されることが多いです。単独ではやや弱いので、他の点眼薬との併用治療もおこなわれます。おもな副作用は、トルソプトが点眼時の刺激症状、エイゾプトが目のかすみなどです。たいてい一時的ですが、強い症状が続く場合は早めに受診するようにしてください。

CAI・β遮断薬配合剤
コソプトアゾルガ

CAI とβ遮断薬の配合点眼剤です。両成分とも房水産生抑制薬になりますが、作用のしかたが違います。作用の異なる2成分がいっしょに働くことで、眼圧下降効果が高まり、十分眼圧が下がるようになるのです。コソプトはドルゾラミド(トルソプト)とチモロール(チモプトール)、アゾルガはブリンゾラミド(エイゾプト)とチモロール(チモプトール)の組み合わせです。1種類では効果不十分な場合に併用療法として処方されることになります。

α2受容体作動薬
アイファガン

新しい作用機序をもつ緑内障治療薬です。アドレナリンα2受容体に作用し、房水産生を抑制するとともに、房水の流出を促進することで眼圧を下げます。長期にわたり安定した眼圧下降作用を示しますが、治療効果では第1選択薬のPG(プロスタグランジン)関連薬やβ遮断薬にやや劣るようです。このため、第1選択薬が副作用で使えないときや、効果が不十分なときに第二もしくは第三選択されます。単薬治療あるいは他剤との併用治療が可能です。全身性の副作用として、眠気やめまい、低血圧や徐脈などがあらわれる可能性があります。重症化することはまずありませんが、念のため注意が必要です。

Rhoキナーゼ阻害薬
グラナテック

房水流出促進作用により眼圧を下げる世界初のRhoキナーゼ阻害薬です。臨床的位置づけはアイファガンと同様で、他の標準薬が使用困難な場合に処方されたり、効果不十分な場合に追加して併用療法がおこなわれます。点眼時の充血は一過性のことが多いのですが、長く続く場合は医師と相談してください。長期投与試験で、アレルギー性結膜炎や眼瞼炎の発現頻度が高くなる傾向が認められているようです。


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<メモ>
  • 緑内障はその成因から大きく2つのタイプに分かれます。「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」です。閉塞隅角緑内障は、房水の排水路である隅角が虹彩でふさがれてしまうタイプです。その多くは慢性型ですが、ときに眼圧が急上昇し激しい眼痛や頭痛、充血や視覚異常などをともなう緑内障発作を起こします。一方、開放隅角緑内障は、隅角とは関係なく、房水の排水口が目詰まりするタイプです。慢性に推移し、自覚症状が乏しく、視野異常にも気づきにくいので、自覚したときには相当に進行していることが多いです。

  • 閉塞隅角緑内障では、房水を排出させるための手術を優先し、薬物療法は補助的におこなわれます。一方、開放隅角緑内障では、点眼薬による薬物治療が中心になります。その第1選択薬として処方されるのが前項のPG関連薬またはβ遮断薬です。炭酸脱水酵素阻害薬(CAI)、α2受容体作動薬、あるいはRhoキナーゼ阻害薬はその次の処方候補といえるでしょう。単薬で効果不十分な場合は、これらによる併用療法がおこなわれます。

  • 2種類以上を併用しているときは、点眼の間隔を5分以上あけてください。また、点眼順序が指示されることもあります。持続型β遮断薬などは、十分な間隔をあけて最後に点眼するとよいでしょう。なお、配合剤を用いれば、併用療法が1回の点眼ですむので治療が楽です。

    
    

 
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おくすり110番