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Top Menue 痛風と甲状腺x4 痛風の薬-1

尿酸生成抑制薬
ザイロリックフェブリクウリアデックトピロリック

痛風発作を予防する尿酸降下薬です。どちらも、薬理作用からキサンチンオキシダーゼ阻害薬に分類され、体内での尿酸の合成を抑える作用をもちます。したがって「尿酸産生過剰型」の人により適します。尿に排出される尿酸が減少しますから、尿路結石を合併している人にもよいでしょう。大事なポイントは予防薬であるということ。発作の有無にかかわらず、毎日規則正しく飲む必要があります。

ザイロリックは、古くから標準的に用いられてきましたが、処方のうえで少し面倒なのは腎機能に応じた用量調節です。腎臓が悪いと体内に蓄積しやすく、まれに皮膚障害や血液障害、肝障害などを起こすことがあるのです。一方、新薬のフェブリクとウリアデック、トピロリックは中等度までの腎障害であれば用量調節の必要がありません。その使いやすさと優れた効果面から、ザイロリックに代わり処方される機会が増えています。

尿酸排泄促進薬
ユリノームベネシッド

こちらも、痛風の予防薬です。違うのは効き方で、尿酸の排泄量を増やします。したがって「尿酸排泄低下型」の人にも好適です。作用する部位は腎臓の尿細管、ここで尿酸の再吸収をじゃまします。結果的に、尿酸の排泄量が増え、血液中の尿酸値が下がるのです。尿酸結石を防ぐため、十分な水分摂取が大事です。

ユリノームは尿酸排泄作用がもっとも強力とされます。国内での処方実績が豊富で、長期服用も問題ありません。ただ、ごくまれに重い肝障害を起こすことがあるので、定期的に肝機能検査を受ける必要があります。昔からのベネシッドは尿細管排泄抑制作用をあわせ持ち、飲み合わせの悪い薬が多いこともあり、最近はあまり処方されません。

尿アルカリ化薬
ウラリット炭酸水素ナトリウム

「尿酸結石」を防ぐお薬です。ユリノームなどの尿酸排泄促進薬は、効き目がよい反面、尿中に多量に排泄される尿酸により、尿路に尿酸結石ができてしまうことがあります。ウラリットや重曹で尿をアルカリ性にすることで、尿酸結石を防ぐことができます。十分な水分とともに服用しましょう。


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<メモ>
  • 「風があたるだけでも痛い」といわれる痛風。痛みの犯人は関節にたまった尿酸です。はじめての痛風発作は、尿酸の結晶ができやすい足の親指に多発し、発作的に激しい関節痛をともないます。夜間に突然発症することが多く、激しい痛みと腫れが2〜3日続きます。ちなみに、患者さんの98〜99%は男性です。痛風を放置すると、関節が変形したり、腎臓など内臓にも悪い影響がでてきます。

  • 血液中の尿酸値が高いことを「高尿酸血症」といいます。基準は血中尿酸値が7mg/dLを超える場合です。痛風はそのような状態で起こりますから、発作を予防するには体内の尿酸値を下げる必要があります。そのために用いるのが尿酸降下薬です。尿酸産生過剰型には尿酸生成抑制薬(尿酸合成阻害薬)を、尿酸排泄低下型には尿酸排泄促進薬を用いるのが合理的です。治療の目標は尿酸値を6mg/dL以下に維持することです。

  • 痛風を伴なわない いわゆる「無症候性高尿酸血症」に対しても、尿酸降下薬による薬物治療が考慮されます。腎障害や尿路結石、高血圧、動脈硬化性疾患などの合併症がある場合は尿酸値が8mg/dL以上、そのような合併症がない場合は9mg/dL以上が薬物治療の目安です。

  • 尿酸降下薬を、はじめから大量に用いると、かえって痛風発作を起こしてしまうことがあります。尿酸の結晶が関節から急激に溶け出し、炎症が誘発されるためです。これを避けるため、炎症が落ち着いてから、少量で開始し徐々に増量、ゆっくりと尿酸値を下げていくようにします。それでも、飲み始めの3カ月間くらいは、関節の違和感や痛みをともなうかもしれません。この現象は良くなる過程ですから、ある程度しかたありません。体の尿酸が十分に排泄されると、その後は発作が起こらなくなります。予防薬ですので、 発作がなくても毎日飲み続ける必要があります。

    
    

 
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おくすり110番