PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) ベンズブロマロン
製品例 ユリノーム錠25mg~50mg、ベンズブロマロン細粒10%「KO」 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 痛風治療剤/その他/高尿酸血症改善剤

スポンサード リンク 投げ銭コ-ナ-
概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 尿酸を減らすお薬です。痛風や高尿酸血症の治療に用います。
作用血液中の尿酸値が高いことを「高尿酸血症」といいます。痛風発作(急性関節炎)は、そのような状態で起こります。関節にたまった尿酸が悪さをするのが原因です。

このお薬は、腎臓に働いて、尿酸を尿中にたくさん排泄させます。そうすることで、体内の尿酸を減らします。したがって、「尿酸排泄低下型」の人に適します。作用が強く効果が確実なので、痛風や高尿酸血症の治療に広く用いられています。
特徴尿酸の排泄量を増やす「尿酸排泄薬」です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中または妊娠している可能性のある人は申し出てください。
  • 副作用や注意点についてよく説明を受けておきましょう。

【注意する人】
  • 肝臓の悪い人は使用できません。この薬により、病状が悪化するおそれがあります。
  • 腎結石や重い腎臓病のある人も控えるようにします。
  • 妊娠中は使用できません。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 抗凝血薬のワルファリンの代謝を阻害する可能性があります。いっしょに飲む場合は、服用量を配慮するなど慎重に併用する必要があります。
  • 飲酒は控えてください。アルコールは痛風によくありませんし、この薬の効果にもマイナスです。

【使用にあたり】
  • 症状によって、飲む量や飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。コップ1杯以上の十分な水で服用しましょう。
  • ふつう、少量で始め、徐々に服用量を増やしていきます。ゆっくりと尿酸値を下げていくようにします。
  • 予防薬ですので、規則的に服用する必要があります。発作時に、急に飲みはじめても効果はなく、かえって症状が悪化してしまいます。痛風発作時には、他の鎮痛消炎薬やコルヒチンを用います。
  • 尿路結石の予防に、尿アルカリ化剤と併用することが多いです。

【検査】

定期的に肝機能検査を受けてください。とくに飲み始めの6カ月間が重要です。まれとはいえ、この期間に重い肝臓の副作用が起きる危険性が高いからです。

【食生活】
  • 水分を多目にとるようにしましょう。尿量を増やし、尿酸結石を防ぐために大事です。大人で1日の尿量が2L以上になるようにします(心臓病などで水分制限している場合は別)。
  • 食生活の改善も大切。プリン体を多く含む肉類やビールはほどほどにし、バランスのよい食事を心がけましょう。
  • 肥満の人は、ゆっくり減量します。運動もよいのですが、急な激しい運動は発作のもとです。

【備考】

「風があたるだけでも痛い」といわれる痛風。はじめての痛風発作(急性関節炎)は、尿酸の結晶ができやすい足の親指に多発します。夜間に突然発症することが多く、激しい痛みと腫れが2〜3日続きます。ちなみに、患者さんの98〜99%は男性です。痛風を放置すると、関節が変形したり、腎臓など内臓にも悪い影響がでてきます。関節炎が頻発する場合は、尿酸降下薬のアロプリノール(ザイロリック)、フェブキソスタット(フェブリク)、トピロキソスタット(ウリアデック、トピロリック)またはベンズブロマロン(この薬)などで血液中の尿酸値を十分に下げておく必要があります。
効能 下記の場合における高尿酸血症の改善。
  • 痛風。
  • 高尿酸血症を伴う高血圧症。
用法
  • 痛風..通常、成人はベンズブロマロンとして1日1回25mgまたは50mgを経口服用し、その後維持量として1回50mgを1日1〜3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 高尿酸血症を伴う高血圧症..通常、成人は1回50mgを1日1〜3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 飲みはじめに、かえって痛風発作を起こしてしまうことがあります。尿酸の結晶が関節から溶け出すためです。この現象は良くなる過程ですから、ある程度しかたありません。関節にたまった尿酸が排泄されると、その後は発作が起こらなくなります。

尿酸がたくさん排泄されるので、尿の通路に尿酸とカルシウム分の結石ができやすくなります。尿をアルカリにする薬と併用し、水分を十分にとることで予防するようにしましょう。

重い副作用として念のため注意が必要なのが肝障害です。飲み始めの6カ月間に起きやすいのですが、その後に発現する例もあります。もしも、ひどい倦怠感や食欲不振、吐き気、発熱、尿が褐色、皮膚や白目が黄色くなるといった症状があらわれたら、すぐ医師に連絡してください。重い肝障害の前ぶれかもしれません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 尿路結石..排尿時の痛み、下腹部・腰・背中の痛み、尿の濁り、血尿。
  • 発疹、じん麻疹、かゆみ
  • 食欲不振、胃の不快感、軟便、下痢

概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
スポンサード リンク 投げ銭してネ !
おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。