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Top Menue 脳に働く薬x10 認知症の薬

AChE阻害薬
アリセプトレミニールイクセロンパッチリバスタッチパッチ

認知症の標準薬として、国内外で広く使用されている系統です。おもな作用は、アセチルコリンという記憶物質の増強作用です。この作用にもとづきコリンエステラーゼ阻害薬とかアセチルコリンエステラーゼ阻害薬(AChE阻害薬)と呼ばれています。有効率はおおよそ20〜30%。記憶や思考力をある程度改善できます。ただし、対症療法薬ですので、よくなった症状を永続的に維持することは困難です。

アリセプトは日本で開発された抗認知症薬の元祖で、初期の軽い段階から、進行した重いものまで幅広くカバーできます。新薬のレミニールは、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用にくわえ、アロステリック増強作用をあわせ持つのが特徴です。こちらは、軽度から中等度のアルツハイマー病に適応します。

イクセロンとリバスタッチは、皮膚に貼る経皮吸収型製剤として開発されました。飲み込みがうまくできない高齢の人にとって、願ってもない製剤といえるでしょう。1日1回貼り替えるだけですので、本人はもとより服薬管理にあたる家族や介護者の負担軽減にもつながります。貼る場所は、背中から肩にかけ、胸、または上腕部です。皮膚刺激を避けるため、必ず毎回貼る場所を変えてください。

共通の副作用として比較的多いのが、吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、腹痛などの消化器症状です。これに対しては、胃腸薬や吐き気止めで対処可能ですので、医師とよく相談してみてください。そのほか、まれに脈拍が異常に遅くなるなど心臓に異常があらわれることがあります。心臓病を合併している人は注意が必要かもしれません。周りの人も副作用の発現に注意するなど、患者さんの様子を注意深く見守るようにしましょう。

NMDA受容体拮抗薬
メマリー

新しい作用機序をもつ抗認知症薬です。過剰なグルタミン酸によるNMDA受容体の過活性をおさえ、記憶にかかわる神経機能を改善します。第1の特徴は重い認知症に向くこと、第2は心理・行動異常など周辺症状の軽減が期待できる点です。今後、中等度以上のアルツハイマー型認知症に対し、単独もしくはAChE阻害薬と併用して広く用いられることでしょう。ただ、既存薬と同様に、実生活で目にみえるほどの効果はあまり期待できないかもしれません。

脳循環代謝改善薬
サアミオンセロクラールケタスルシドリール

認知症に対する正式な効能は認められていません。脳卒中後の意欲低下もしくは"めまい"の改善に適応します。以前は、このての薬が盛んに使われていましたが、98年の再評価により、その多くは製造中止となりました。


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<メモ>
  • 認知症は、大きく3つのタイプに分かれます。アルツハイマー病によるもの、脳卒中後の脳血管障害によるもの、それと両方の混合型です。さらに広くとらえるのなら、精神症状が前面にでるピック病(前頭側頭型認知症)や、パーキンソン症状・幻視を特徴とするレビー小体型認知症なども含まれます。

  • 一番多いのは、やはりアルツハイマー型です。アルツハイマー病の根本的な原因はわかっていませんが、記憶力の衰えは脳内の神経伝達物質「アセチルコリン」の不足が関係しています。アリセプトやレミニールの記憶改善効果は、アセチルコリンの分解をおさえ、その量を増やすことによります。

  • パーキンソン症候群の1病態として、認知症のような症状があらわれることがあります(びまん性レビー小体病またはレビー小体型認知症とすることもあります)。このような病態にもアリセプトなどコリンエステラーゼ阻害薬が有効なことが知られています。ただし、正式な効能としては認可されていません。

  • 薬の影響で認知症のような症状を起こすことが少なくありません。とくに、高齢の人で多種類の薬を飲んでいる場合は要注意。安定剤、睡眠薬、抗うつ薬、血糖降下薬・・。ある認知症外来で調査したところ、薬物性の認知症症候群が4割も占めていたそうです。

    
    

 
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おくすり110番