概説 |
血流を改善し、臓器や筋肉の働きをよくするお薬です。 |
作用 | 脳をはじめ、内耳、心臓、胃などいろいろ臓器の血流量を増やし、エネルギー代謝を活発にします。そのような作用から、広範な適応を持ち、各科で広く用いられています。
処方頻度がわりと多いのは、メニエール病など、めまいや耳鳴りを伴う内耳障害に対してです。頭部外傷後遺症による頭痛や頭重感、めまいにも効果が期待できます。そのほか、心不全、眼精疲労、慢性胃炎などに対する適応もあります。 |
特徴 |
- 広くATPと呼ばれている代謝賦活薬です。注射薬は別として、内服薬の効果は高いとはいえず、海外ではあまり使われていません。
- 98年の脳循環代謝改善薬にかかわる再審査により、脳卒中関連の効能が削除されました。
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注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
 【使用にあたり】
- 症状により服用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。メニエール病と内耳障害では、服用量が多めになります。
- 腸で溶ける腸溶製剤です。噛んだり砕いたりしないで、そのまま多めの水で飲んでください。
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効能 |
- 次の疾患に伴う諸症状の改善//頭部外傷後遺症。
- 心不全。
- 調節性眼精疲労における調節機能の安定化。
- 消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
- メニエール病及び内耳障害に基づくめまい(顆粒のみ)。
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用法 |
アデノシン三リン酸二ナトリウムとして、1回40〜60mgを1日3回経口服用する。メニエール病及び内耳障害に基づくめまいに用いる場合には、アデノシン三リン酸二ナトリウムとして、1回100mgを1日3回経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
強い作用がないかわり、副作用はほとんどありません。
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