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Top Menue / 血圧と脳卒中x9 / 高血圧の薬-4 |
▼α遮断薬 ※ミニプレス、バソメット、エブランチル、デタントール、カルデナリンなど 血管にある交感神経のα1受容体を遮断し、血管を広げることで血圧を下げます。特徴的なのは、いくつかの副効用です。すなわち、前立腺肥大症にともなう排尿障害の改善、糖・脂質代謝改善作用などが期待できます。一方で、めまいやふらつきを起こしやすいのが難点です。高齢の人など立ちくらみから転倒につながるおそれがあり十分な注意が必要です。飲みはじめに強くあらわれるので、少量で開始し徐々に増量するようにします。通常、第一選択とはせず、標準的な降圧薬で効果不十分な場合に追加します。 ミニプレスはα遮断薬の元祖です。もともと高血圧症治療薬として開発されましたが、その後に前立腺肥大症に伴う排尿障害の効能を取得しています。バソメットとエブランチルにも同様の効能があります。持効製剤のデタントールRとカルデナリンは、ゆっくりと長く効くので1日1回の服用で済み、 めまいや動悸の副作用も軽減されます。早朝高血圧に対しては夜寝る前に飲むと効果的です。 ▼αβ遮断薬 ※ローガン、アロチノロール(アルマール)、トランデート、アーチスト、カルバンなど α遮断作用とβ遮断作用を合わせもつのがαβ遮断薬です。2つの作用が助け合うことで降圧効果が高まり、逆に副作用は低減します。α遮断作用については前述を、β遮断作用の詳細は前項を参照ください。α遮断作用とβ遮断作用の効力比は、ローガンが1:1、アロチノロールが1:8、トランデートが1:3、アーチストが1:8、カルバンが1:14です。この効力比やβ遮断薬としての性質(β1選択性、ISA、親和性)を考慮し、病態に合った薬を選びます。アーチストは、心筋症や慢性心不全の治療に応用されることがあります。アロチノロールは震えの治療にも使います。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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