胃がんの薬
▼代謝拮抗薬(フッ化ピリミジン系)
※5FU、フトラフール(FT)、フルツロン(5-DFUR)、ユーエフティ(UFT)、ティーエスワン(TS-1)
5FUことフルオロウラシルもしくはその誘導体で、フッ化ピリミジン系に分類されます。これらは、胃がんなど消化器がんに適応するもっとも基本的な抗がん薬です。5FUとフトラフールには注射薬もあり、より強力な治療に用いられます。ユーエフティとティーエスワンは複合薬になり、抗がん作用を強めたり副作用を軽減する成分が配合され、有効率もかなり高いです。この系統の副作用として下痢や口内炎がみられますが、重篤なものは少なく比較的安全性の高い抗がん薬といえます。
▼代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)
※メソトレキセート(MTX)
がん細胞の増殖に必要な葉酸のはたらきを妨害する作用があります。胃がんに対しては、5FUとともにメソトレキセートを注射する方法がとられています。この併用療法により、5FUの効力が強まり有効率が高まります。副作用の予防に、次の葉酸製剤と併用することが多いです。
▼葉酸製剤
※ロイコボリン(dl-LV)、アイソボリン(l-LV)
ビタミンの一種"葉酸"の活性製剤です。この薬自体に抗がん作用はありませんが、メトトレキサートの毒性軽減やフッ化ピリミジン系抗がん薬の作用増強に有用です。同成分の注射薬による治療も広くおこなわれています。
▼免疫賦活薬
※クレスチン(PSK)、ピシバニール、レンチナン
体が持っている免疫反応を高めて、がんに対する抵抗力をつけます。単独ではほとんど効果がありませんが、他の抗がん薬と併用することで、より長生きにつながる可能性がなくはありません。クレスチンは、きのこの一種のカワラタケから取り出した多糖類を有効成分とします。ピシバニールとレンチナンは注射薬です。
▼その他の注射薬
※マイトマイシン(MMC)、アドリアシン(DXR)、ブリプラチン・ランダ(CDDP)、トポテシン・カンプト(CPT)、タキソテール(DTX)
単独で用いることは少なく、5FUなど他の抗がん薬との併用療法が試みられています。主なものとして、抗生物質のマイトマイシン(MMC)やアドリアシン(DXR)、白金製剤のブリプラチンやランダ(CDDP)、植物アルカロイドのトポテシンやカンプト(CPT)、タキソテール(DTX)などがあります。副作用が強いものが多いので慎重に用いる必要があります。
<メモ>
●胃がんに限らず、がんの治療は内視鏡もしくは手術による切除を基本とします。抗がん薬による化学療法は、手術ができない場合や、手術後の補助療法としておこなわれます。
→次
病気別Top
┗がんの薬
戀Home