関節リウマチの薬-4

▼鎮痛薬
ロキソニンボルタレン/サポインテバン坐剤インフリーモービックオステラックハイペンペオンソレトンナイキサンスルガムフルカムロルカムセレコックスなど多数。

関節リウマチの目先の症状をやわらげるために、まず鎮痛薬が処方されることが多いです。鎮痛作用とともに抗炎症作用の強い鎮痛消炎薬(NSAIDs)が向いています。飲み薬のほか、坐薬を用いることもあります。胃を荒らすことがありますから、飲み薬は多めの水で飲むようにしてください。長期使用時は、肝機能や腎臓の検査、また胃の定期検診を受けるとよいでしょう。

▼ステロイド薬(内用)
プレドニンプレドニゾロンレダコートメドロールパラメゾンリンデロンデカドロン

ステロイドには強力な抗炎症作用があり、症状の緩和とともに関節破壊の抑制効果が認められています。しかも速効性で翌日の効果が期待できるので、とくに初期治療薬として有用です。その一方で、特有な副作用と、長期服用における効果減弱が問題となります。少量の服用で済むことが多いのですが、内臓に病変がみられる場合は多めになることがあります。長期大量服用時は、副作用の発現に十分な注意が必要です。また、急に中止すると思わぬ反発症状があらわれますので、自分だけの判断でやめてはいけません。事前に医師から副作用や注意点についてよく説明を受けておくとよいでしょう。

▼ステロイド薬(外用)
ファルネゾン

関節リウマチの治療薬として開発された塗るステロイド薬です。皮膚から吸収されたステロイドが関節に移行し抗炎症作用を発揮します。指や手首など小関節の炎症にある程度有効です。


<メモ>
●鎮痛薬は、対症療法的に痛みや腫れをやわらげますが、関節破壊は止められません。このため、痛みがひどいときに応急使用したり、抗リウマチ薬の効果がでるまでの橋渡し役とします。原則、抗リウマチ薬による治療を優先し、できるだけ短期間にとどめるほうが好ましいです。

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