乾燥・カユミの薬

▼保護・保湿薬
※ワセリン、プロペト、尿素軟膏(ウレパール、ケラチナミン、パスタロン)、ヒルドイド、ツバキ油、オリーブ油など

カサカサした乾燥肌に用います。ワセリンは皮膚に膜をつくり、水分の蒸発を防いだり、皮膚を保護する役目をします。尿素軟膏やヒルドイドには、水分保持能力を高める働きがあります。皮膚が潤うと、乾燥によるカユミもやわらぎます。市販されている保湿剤入りクリームやローションにも良質なものがあります。感じのよいものがあれば使用してもよいでしょう。

▼メントール系外用薬

メントールには皮膚の冷受容器を刺激する作用があります。スーッとする刺激感により、カユミが打ち消されます。好き嫌いがあるかもしれませんが、虫刺され、じん麻疹など一時的なカユミに用いるとよいでしょう。残念ながら、このての薬はあまり病院では使われません。市販薬としては、ムヒやウナ、メンソレータムなどたくさんの種類があります。広範なカユミには、ステロイドを含まないシンプルな成分構成のものを選ぶとよいでしょう。

▼その他の外用薬
※レスタミンコーワ、強力レスタミンコーチゾン、オイラックス、オイラックスH

レスタミンは、抗ヒスタミン薬を主成分とします。これに、弱めのステロイドとフラジオマイシンという抗生物質を加えたものが、強力レスタミンコーチゾン軟膏です。オイラックスは、クロタミトンといカユミ止めが主成分です。これに弱めのステロイドを加えたのが、オイラックスHです。これらは、軽い湿疹やカユミの治療に使われています。オイラックスは疥癬(ダニの一種)にも有効です。

▼内用薬
※抗ヒスタミン薬(ポララミン)、ステロイド薬(セレスタミン)、抗アレルギー薬(ザジテン、ゼスラン、セルテクト、ジルテック、アレグラ、アレジオン、エバステル、アレロック、クラリチンなど)

湿疹(アトピー)やじん麻疹でカユミのひどいときに用います。それぞれの内用の項を参照ください。


<メモ>
●カサカサした乾燥肌はバリア機能が低下しています。ちょっとした刺激でカユミや炎症を起こします。高齢の人に多くみられますが、若い人にも少なくありません。とくに冬場は乾燥しやすく、寝床やおふろに入って体が暖まると強いカユミを生じるものです。このような場合に、ワセリンや保湿クリームを用います。角質の水分保持能力が高まり、カユミも軽快します。体に合っていれば、市販の安価なものでかまいません。入浴後に塗るとよいでしょう。

●一般的な乾燥肌(皮脂欠乏症)のほか、主婦湿疹(進行性指掌角皮症)、老人性乾皮症などにも同様な薬が使われます。

●乾燥肌の人は、あまり熱心に体を洗いすぎないようにしましょう。石鹸でゴシゴシ強く洗うと皮脂が落ちてしまうばかりか、水分を保持する角質まではがしてしまいます。

→次

病気別Top
皮膚の薬

戀Home