副 項 目 | ステロイド皮膚症 |
程 度 | ★★ |
概 説 | ステロイド外用薬の代表的な副作用。少量短期間では心配いらないが、長期大量使用時や強力なステロイド外用薬で生じやすい。ニキビや肌荒れから始まり、皮膚が赤くなる、茶色くなる、皮膚が萎縮し薄くなる、毛細血管が浮き出る、さざ波状のシワができる…といったいろいろな皮膚症状が現れる。肌はますます過敏になり、ちょっとし刺激でかぶれやすくなる。皮膚の抵抗力が弱くなり、細菌やウイルス、真菌などに感染しやすくなる。とくに顔や首は、要注意。また、長期大量連用後に急に中止すると、激しいリバウンド症状に襲われることがある。離脱が困難になることも。ステロイド外用薬は、必要最小限にとどめ、健全な皮膚にむやみに塗り広げないよう慎重に使用すること。アトピーに、この手の薬を出したり増やしていくことは簡単、いかに上手に減量・中止できるかが医師の腕の見せどころ。 |
症 状 | かえって皮膚が赤くなる、茶色くなる、皮膚が萎縮し薄くなる、毛細血管が浮き出る。 |
原因薬の例 | 各種ステロイド外用薬(軟膏、クリーム、ローション、テープ) |
予防・対策 | ● 安易な長期使用は控える(医師の指示どおりに) ● 健全な皮膚にむやみに塗り広げない ● よく効くからと指示された範囲外に使用しない(ひげそり後や化粧下などには使用しない) ● 顔への使用は、とくに慎重に ● 漫然と使用せず、医師から症状に応じたきめ細かな指導を受けること ● 長期大量使用中は、自分だけの判断で急に中止しないこと ● あまり目先の症状にこだわらず、スキンケアや食生活の改善を中心に、あせらずに長い目で気長に治療する |