△音順リスト | |
1〜Z 、ア 、カ 、 サ 、 タ 、 ナ 、 ハ 、 マ 、 ヤ 、 ラ | |
△部位別リスト | |
ショック 、 過敏症 、 皮膚 、 呼吸器 、 循環器 、 胃腸 、肝臓 、 腎臓 、泌尿器 | |
感覚器 、筋肉 、 精神神経 、血液 、電解質 、代謝 、 その他 | |
△副作用カードの見方と注意 | |
●副作用とは病気の治療に役立たない作用(side effect)、あるいは有害な反応(adverse reaction)のことを、広く「副作用」と呼んでいます※。さらに社会的に広くとらえるのなら、副作用とは薬が人にもたらす光の影の部分といえるでしょう。依存、乱用、催奇形、中止時の反跳、発ガン、ウイルス感染、薬物相互作用による有害反応なども薬の副作用とみることができます。どんなに素晴らしい薬にも、光の裏側には影、すなわち副作用があるのです。
※本来の狭い意味での副作用 「side effect」とは、病気を治す主作用に対し、それとは異なる別の作用のことをいいます。
●副作用のでかた副作用のでかたは、薬により異なりますし、1つの薬にもいろいろな副作用があるのがふつうです。眠気やのどの乾きといった軽い症状から、命にかかわる重い副作用まで、その程度もまちまちです。
人それぞれの体質にもよります。アレルギー体質の人、腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人などは副作用がでやすいものです。また、多く飲みすぎれば、当然、副作用がでやすくなります。
●副作用の頻度副作用の頻度は薬の種類によって異なるので、一概に何パーセントということはできません。ビタミン剤のようにほとんど副作用のない薬から、抗ガン剤のように高頻度に起こるものまでいろいろです。ふつうによくでる薬については、経験的にそう多くはないというのが、関係者のみかただと思います。以外かもしれませんが、一つひとつの薬の副作用の発生頻度について、正確なことはよく分かっていません。薬によっては、使用成績調査などで得られたデータが添付文書(関係者向け薬の説明書)に書かれているので、ある程度の目安になりますが、これをもって全てとすることはできません。
●副作用の多い薬副作用の報告件数で、常に上位を占めるのはペニシリンに代表される抗生物質です。だからといって、抗生物質を悪者扱いにすることはできません。安易な使用は問題としても、肺炎や敗血症など命にかかわるような感染症の治療には、なくてはならない非常に有用な薬であることに間違いありません。単純に、「副作用の多い薬」イコール「悪い薬」とはいえないのです。副作用の多い薬には、効果の高い優れた薬が多いものです。
●副作用かどうかの判断「どうも薬を飲みはじめたら胃の調子が悪い」。こんなとき、どう判断すればよいのでしょう。はたして薬の副作用なのでしょうか。この場合、3つのケースを考えなければなりません。1つは薬による本当の副作用、2つ目はたまたま胃の調子が悪くなっただけ、3つ目は気持ちの問題(心理効果)。
じっさい、どのような基準をもって判定されるかというと、@時間的な相関関係があるかどうか、A検査所見も含め、その薬の既知の副作用発現パターンを示しているか、B使用中止により改善されるか、C偶然の再使用で再現するか、D病気そのものによるもの、また心理的効果など他の原因は考えられないか等々・・・これらを総合的に評価し薬との因果関係をみきわめることになります。
いずれにしても、副作用かどうかの判定は、医師あるいは薬剤師により客観的かつ迅速におこなわれなければなりません。そして、薬がもたらす効果と副作用のバランスを考慮したうえで、その薬を中止したり減量するなどの適切な処置がとられることになります。
●副作用かなと思ったら
もし、薬を飲みはじめて「なにか普段と違う、変だな」と感じたら、すぐに受診するか医師と連絡をとるようにしてください。副作用も早期発見が重要です。万一それが重い副作用の前兆だとしても、すぐに適切に対処すれば重症化を防げます。できたなら、具体的にどんな症状に注意し、どう対処したらよいのかをあらかじめ聞いておくとよいでしょう。
ただし、その症状が必ずしも薬の副作用とは限りません。薬の飲みはじめは症状の変化が激しい急性期のこともあり、薬の作用とは関係なく病気がよくなったり、逆に悪化することも多いはずです。
また、治療のために許容される副作用もあります。軽い副作用の場合、注意をしながら飲み続けたほうが、よい結果につながることもあるのです。このような場合、継続の可否は自分だけの判断で決められるものではありません。必ず医師の指示をあおぐようにしてください。
●副作用を防ぐには「薬には副作用がつきもの」といわれてもなるべくなら避けたいですね。もし起きても軽いうちに防ぎたいものです。薬を処方するのは医師で、患者さんは受け身の立場ともいえますけれど、できることがたくさんあります。
もちろん、医師も重要な副作用に関しては検査などでチェックをし注意をしているはずです。気になることがあれば、担当の医師または薬剤師に相談されてください。
<病院の薬><市販薬>
- 決められた用法用量を守る。
- 自分の体質や病状、副作用の経験、服用中の薬のことなど多くの情報を医師に伝えておく。
- 決められた検査をきちんと受ける。
- 注意すべき副作用の初期症状、対処法について説明を受けておく。
- 「何か変だ」と感じたら、すぐ医師または薬剤師に連絡する。
- 自分の薬の知識をもつ。
重い副作用の被害にあうのは、交通事故にあうような確率と考えてよいでしょう。たぶん、交通事故を恐れて車に乗らないという人はいないと思います。けれどその一方で、私たちは、万一の事故にそなえ、シートベルトを着用し安全運転を心がけます。交通事故のこわさを知っているからです。
- 決められた用法用量を守る。
- 自分の体質や病状、薬の副作用の経験、服用中の薬のことなど多くの情報を薬剤師に伝えておく。
- 説明書の「使用上の注意」をよく読んでおく。
- 「何か変だ」と感じたら、すぐ医師または薬剤師に連絡する。
副作用をこわがりすぎてもいけませんが、自分の薬の副作用やその対処法を知ることは、とても大切なことです。万が一の事故を防ぐシートベルトにもなるのですから。
●副作用の相談窓口薬の相談は、まず担当の医師や薬剤師にされてください。それでも疑問や不安が残れば第3者に相談してみるのもよいでしょう。
不幸にも重い副作用の被害を受けた場合は、医薬品医療機器総合機構(旧 医薬品副作用被害救済・研究振興調査機)に相談されてください。医薬品副作用被害救済制度という公的制度を活用することもできます(条件はきびしく、それなりの手続きが必要です。主治医の協力がかかせません)。
そのほか、製薬業界が設立した医薬品PLセンター、都道府県薬剤師会の薬相談窓口、最寄りの消費生活センターなどを利用することもできます。
<薬の相談窓口>
●医薬品医療機器総合機構(03-3506-9411)http://www.pmda.go.jp
●日本薬剤師会中央薬事情報(03-3406-9140)
●各都道府県薬剤師会の薬相談窓口
●最寄りの消費生活センター、国民生活センター
●医薬品PLセンター(0120-876-532)
●各製薬会社消費者相談窓口
<民間の医薬品監視機関>
●薬害オンブズパースン会議 http://www.yakugai.gr.jp/
●医薬ビジランスセンター http://www.npojip.org/
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