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Top Menue 女性の薬(2)x14 子宮内膜症-3

GnRH薬
スプレキュアナサニール、リュープリン(注射)、スプレキュアMP(注射)

「偽閉経療法」とも呼ばれます。卵巣からの女性ホルモンの分泌を閉経のレベルまで低下させる治療法です。スプレキュアとナサニールは、鼻から吸収させる点鼻薬です。鼻水があるときは、使用前に鼻をかむようにしてください。治療期間は、4〜6カ月間です。この間に子宮内膜症の病巣が萎縮し、痛みなどの自覚症状も改善されます。

治療を始めると、さまざまな症状があらわれます。はじめの2週間くらいに、生理のような症状がでることがあります。これは、すぐになくなりますので心配いりません。その後、生理が止まり、更年期障害のような不快な症状がでてきます。ほてり、発汗、冷え、肩こり、頭痛、イライラ、不眠、気分の落ち込み、腟の乾燥・・。ひどいときは早めに受診し、医師とよく相談してください。「アドバック療法」といって一時的に女性ホルモン薬を補充して症状を緩和することもできます。また、漢方薬の併用も考えられます。

長期に使用していると骨が弱ってくるので、ふつう6カ月間でいったん終了します。治療中は、ほとんどの人の症状が改善されます。けれど、治療終了後、生理とともに再燃してくることが少なくありません。継続あるいは再使用が必要な場合は、骨の検査をして問題ないかを確認します。なお、治療中は生理が止まりますが、治療終了後2〜3カ月でもどります。

ダナゾール
ボンゾール

女性ホルモンをおさえて、病巣を小さくします。効き目がよく、治療中はほとんどの人の症状が改善されます。ただし、完全に治るわけではありません。ふつう、4カ月間でいったん中止しますが、その後再び症状がでてくるものです。

副作用も多いほうです。皮膚荒れ、ニキビ、むくみ、声が低くなる、多毛、また乳房が小さくなることがあります。これらは、この薬の男性ホルモン様作用によるものです。中止をすればほとんど消失しますが、声変わりは戻りにくいことがあります。声が変だと思ったら早めに医師に伝えてください。

そのほか、肝臓が悪くなることがあります。定期的に肝機能の検査を受けるようにしてください。万一のことですが、血栓症にも注意が必要です。足(ふくらはぎ)の痛み・腫れ・しびれ、突然の激しい頭痛、めまい、胸の痛み、突然の息切れ、急に視力が落ちる・・といった症状がみられたら、直ちに受診してください。

治療期間中は、生理が止まることが多いです。ただ100%排卵が抑制されるわけではありません。おなかの赤ちゃんに悪影響するおそれがあるため、服用中はピル以外の方法で避妊する必要があります。


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<メモ>
  • 副作用が多く、長期使用が制限されるGnRH薬とダナゾール(ボンゾール)は第一選択されません。女性ホルモン薬が効果不十分な重症例もしくは閉経の近い人におこなわれる治療法です。

  • ダナゾールは、男性ホルモン様作用や血栓症などの副作用が問題視され、一時期ほどは処方されなくなりました。一方で、最近、副作用の回避を狙い、局所療法や低用量長期療法など新しい治療法が試みられています。局所療法は、子宮腺筋症に対して、ナゾールを直接病巣に作用させる治療法です。

    
    

 
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