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▼免疫療法薬(皮下) ※アレルゲンエキス皮下注(スギ花粉、ブタクサ花粉、ダニ) アレルギーの原因物質‘アレルゲン(抗原)’を定期に皮下注射して、徐々に慣らしていく治療法です。アレルゲン免疫療法または減感作療法と呼ばれています。スギ花粉やダニなどアレルゲンが特定されているアレルギー性鼻炎(花粉症)に対して行われます。治療2〜3年後の改善率は70〜80%であり、複数年継続することにより長期寛解、さらには完治できる可能性があります。 ただし、治療には長期を要するため、辛抱強く通院する必要があります。ふつう、週に1〜2回のペースで注射します。最初は少量からはじめ徐々に濃度を上げていき、1年くらいかけて維持量まで増量していきます。その後は注射の間隔を少しずつあけていきます。最終的にやめるまで3年はみたほうがよいでしょう。短期間による急速減感作療法も試みられますが、この場合、万一のショックやアナフィラキシー症状にそなえ厳重な管理下(入院)でおこないます。 ▼免疫療法薬(舌下) ※シダトレン、シダキュア、アシテア、ミティキュア シダトレンとシダキュアはスギ花粉、アシテアとミティキュアはダニ抗原を原料とする舌下製剤です。舌の下に含み、体を慣らすことにより、アレルギー症状を和らげます。舌下療法は、従来の皮下注射のように頻回に通院することなく、自宅で簡単に服用できるのがメリットです。アナフィラキシーの発現率は注射より低いと考えられますが、リスクがあることに変わりありません。そのため、免疫療法に精通する医師により慎重に処方されます。長期寛解には、やはり年単位(3〜5年)の服用が必要です。 シダトレンは舌の下に滴下する舌下液で、スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法(減感作療法)に使います。少量で開始し、段階的に増量、その後一定の維持量を続けます。使用回数は1日1回だけですが、初めの2週間は細やかに増量しなければなりません。一方、新薬のシダキュアは、利便性が高い舌下錠として開発されました。舌下液より高力価で有効性が高いうえ、増量は一段階で服薬管理が楽です。また、適用年齢が広がり、12歳未満の子供にも使えるようになりました。どちらもスギ花粉飛散時期を避けて治療を開始します。 アシテアとミティキュアは、ダニによるアレルギー性鼻炎に用いる舌下錠です。室内に多い塵(チリ)ダニ科のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニに由来するアレルゲン抽出エキスを含有します。低単位と高単位の製剤があり、前者は増量期に、後者は維持期に用います。使用回数は1日1回、自宅で服用可能です。通常、服用2〜4カ月である程度の効果があらわれ、3年以上継続することにより、更なる効果の増大と持続が期待できます。一方で、効き方には個人差があり、反応性の低い患者さんが一定数存在するようです。もし、1年以上続けても 少しも効果を感じないなら、医師とよく相談してみるとよいでしょう。 舌下免疫療法薬の共通の副作用は、口や喉の症状です。口内のむくみ、かゆみ、腫れや発赤、喉の刺激感や不快感などです。使用部位の軽い症状でしたらそれほど心配ないと思いますが、もし、全身発赤、じんま疹、顔面蒼白、呼吸困難、吐き気、動悸など全身的な症状が急激にあらわれたら、直ちに使用をやめ、医師に連絡してください。重篤なアナフィラキシーの前兆かもしれませんから。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |