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Top Menue 心の薬x16 アルコール依存症

ベンゾジアゼピン系薬(BZ作動薬)
デパスコンスタンソラナックスレキソタンメイラックスセルシンワイパックスリーゼハルシオンアモバンルネスタマイスリーレンドルミンリスミーユーロジンベンザリンサイレースドラールなど

アルコール依存症の第1段階の治療は、まず飲酒を中止しアルコールから離脱することです。このとき、いわゆる禁断症状として、ふるえや発汗、動悸、イライラ、不安、不眠などがあらわれます。このような離脱症を軽減するために、アルコールと似た作用をもつベンゾジアゼピン系(BZ作動薬)の抗不安薬や不眠症治療薬が用いられます。一時的にアルコールの肩代わりをさせ、徐々に減量することで体を慣らしていくわけです。漫然と続けると、新たな薬物依存を生じたり、かえって再飲酒のリスクが高まるので、離脱後の安易な使用には注意が必要です。詳細については、[心身症の薬]や[不眠症の薬]のページも参考ください。

抗酒薬(嫌酒薬)
シアナマイドノックビン

断酒の継続を助けるのが抗酒薬です。嫌酒薬とも呼ばれるように、これらを服用すると不快な悪酔い状態となり、お酒がすすまなくなります。少量の飲酒でも、お酒に弱い人のように顔が赤くなったり、吐き気や嘔吐、動機や頭痛などがあらわれるので、お酒を飲むことに抵抗感がでてくるのです。このような症状は、アルコールが分解されて生じる有害物質アセトアルデヒドによるものです。抗酒薬の働きは、アセトアルデヒドの分解をじゃまして体にため、フラッシング反応などによる不快な悪酔い症状を引き起こすことです。決して万能ではありませんが、心理社会的治療の補助的な治療薬として役立ちます。

シアナマイドは日本で広く処方されている水薬です。速効性で5分くらいで効果があらわれ、約12〜24時間持続します。ノックビンは遅効性の粉薬になります。効いてくるのに少し時間がかかりますが、作用が強く1〜2週間持続します。どちらを使うにしても、治療にあたっては抗酒薬の性質をよく理解しておくことが大事です。不用意な飲酒は、ときに激しいフラッシング反応を引き起こし危険です。アルコールいいかえればエタノールもしくはエチルアルコールが含まれる栄養ドリンク剤、ブランデー入りケーキなども控えてください。副作用は少ないほうですが、まれに肝障害を起こしますので定期的に肝機能検査をおこないます。抗酒薬は“断酒の心のささえ”、“断酒のお守り”といわれたりします。「今日も飲まないゾ」朝一番心に誓って服薬するとよいでしょう。

断酒補助薬
レグテクト

抗酒薬とは異なり、脳の神経に働いて飲酒欲求そのものを抑えます。有効率はやや劣るとの報告もありますが、抗酒薬と同様に心理社会的治療の補助薬として有用です。副作用も軽い下痢くらいで、肝障害の心配もありません。服用期間は原則6ヵ月間です。有益性があると判断されれば1年間くらいまで延長するかもしれません。その途中でお酒を口にしてしまった場合は、医師に報告しよく相談してください。


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<メモ>
  • アルコール依存症(慢性アルコール中毒)は、飲酒のコントロールが困難になり、ふつうの社会生活ができなくなる状態です。強い飲酒欲求にさいなまれ、朝から晩まで1日中飲み続けるようになります。飲まないと、いわゆる禁断症状として手のふるえや発汗、動悸、イライラ、不安、不眠などを生じ、さらには幻覚やけいれん発作を起こすこともあります。治療目標は1にも2にも断酒です。

  • アルコール依存症の治療は、心理社会的治療が中心です。カウンセリングなどの精神療法や、断酒会など自助グループへの参加が断酒継続に非常に有効なことがわかっています。そのような心理社会的治療に加え 抗酒薬や断酒補助薬を併用することにより断酒継続率がさらに高まるのです。

    
    

 
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