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▼SSRI ※ルボックス、デプロメール、パキシル、ジェイゾロフト、レクサプロ いわゆるSSRI(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」と訳されます。セロトニン系の神経にだけ選択的に働くのが特徴です。この特性により、旧来の三環系抗うつ薬に多い口の乾きや便秘などの不快な副作用が軽減されます。軽症から中等症のうつ病には、まず初めにこの系統が処方されるものです。飲み始めに吐き気や下痢を起こすことがありますが、その後の副作用は比較的少なく、長期の維持療法にも適します。 効果的には、従来の抗うつ薬とさほど変わりません。憂うつな気分や不安感をやわらげ、気持ちを楽にします。うつに伴う不眠にも有効です。製品によって、社会不安障害(社交不安障害)、強迫性障害、パニック障害や外傷後ストレス障害(PTSD)などにも適応します(別項参照)。さらには、摂食障害や月経前不快気分障害など いろいろな心の不具合に応用されることがあります。よく効いてくるまでに数週間かかることがありますので、指示通りに続けましょう。 副作用で多いのは、飲み始めの胃腸症状です。吐き気がしたり、人によっては下痢や腹痛を起こします。一過性の不安やイライラ感も飲み始めにみられる特異な症状です。これらは、徐々に軽くなることが多いのですが、ひどいときは医師と相談してください。対症療法薬で軽減可能です。そのほか、眠気やめまいがしたり、まれに性機能が低下することもあります。重い副作用はまずありませんが、SSRIの特徴的な副作用として「セロトニン症候群」が知られています。万一のことですが、念のため頭に入れておいたほうがよいでしょう。開始時や増量時に、急に落ち着きがなくなり、不安や混乱、体の震えやぴくつき、発汗、頻脈、発熱といった症状があらわれます。このような場合はすぐに医師に連絡してください。 現在、国内では4種類(先発5製品)のSSRIが販売されています。最初に発売されたルボックスとデプロメールは、同系のなかでは比較的マイルドに作用し、性機能異常や退薬症状も少ないほうです。次のパキシルは、世界で最も使用実績が豊富なSSRIです。抗うつ作用にくわえ、抗不安作用をあわせ持つことから、強迫性障害や社会不安障害、パニック障害などにも広く用いられています。その一方で、パキシルには不利益な一面もあります。若い人において衝動的行動との関連性が疑われ、また中止後に退薬症状が現れやすいのです。 発売が新しいジェイゾロフトとレクサプロは、セロトニン取り込み阻害作用の選択性がとくに高い抗うつ薬です。高選択性の理屈からすれば、多少なりとも副作用の低減につながるものと考えられます。ただ実際には、吐き気や下痢など胃腸症状についてはむしろ多めです。この2つは、血中半減期が長いことも特徴で、1日1回の服用で済み、安定した効果が得られます。中止後の退薬症状の心配もそれほどありません。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |