副鼻腔炎(蓄膿)
▼抗菌薬
※フロモックス、セフゾン、バナン、メイアクト、ファロム、オラペネム、クラリス、クラリシッド、ジスロマック、クラビット、タリビッド、バクシダールなど
細菌の感染による急性期の副鼻腔炎には、抗菌薬(抗生物質)が処方されます。セフェム系やマクロライド系、キノロン系などの抗菌薬が使われます。[参:細菌感染の薬]
▼マクロライド系抗生物質
※エリスロシン、エリスロシンDS、クラリス、クラリシッド、ルリッド
慢性副鼻腔炎に対し、少量のマクロライド系抗生物質が数カ月単位で処方されることがあります。「マクロライド長期少量投与療法」といって、最近よく試みられる治療法です。細菌性の慢性副鼻腔炎に有効とされます。
▼粘液調整薬
※ムコダイン、チスタニン、ムコソルバン
鼻汁の切れをよくして排出しやすくします。長期に飲んでも副作用はほとんどありません。
▼消炎酵素薬
※ダーゼン(中止)、エンピナース、ノイチーム、レフトーゼ、アクディーム
腫れをやわらげたり、鼻汁の切れをよくします。強い作用がないかわり、副作用はほとんどありません。ノイチームやレフトーゼは、卵にアレルギーのある人は禁止です。なお、ダーゼンについては、再評価結果に基づく臨床試験で有効性を証明することができず、2011年2月に製造販売が中止されました。ノイチームとレフトーゼの臨床試験はこれからです(まだ きちんとした臨床試験がおこなわれていません)。
<メモ>
●鼻の奥には副鼻腔という空洞があります。ここに炎症を生じるのが副鼻腔炎です。カゼやアレルギー性鼻炎から炎症が波及してくることが多いものです。ウミがたまってくるので蓄膿症とも呼ばれます。炎症が活発な急性期は、抗菌薬による治療がおこなわれます。アレルギーのある場合は、抗アレルギー薬も用います[参:鼻炎(内用)-1]。
●耳鼻科では、鼻汁の吸引やネブライザーによる処置がおこなわれます。ふつう、ネブライザーには少量のステロイド薬や抗生物質が配合されます。
→次
病気別Top
┗耳と鼻の薬
戀Home