結膜炎の薬

▼抗菌薬
タリビッドクラビットバクシダールロメフロンベストロンゲンタマイシントブラシンパニマイシン

細菌が原因の結膜炎は、抗菌成分の目薬で治療します。菌が殺菌されると症状もおさまってきます。点眼液のほか眼軟膏もあります。副作用はほとんどありません。ただ、薬が合わないと、かえってカユミや充血がひどくなることがあります。抗生物質にアレルギーのある人は、医師に報告しておきましょう。

▼抗アレルギー薬
ザジテンリボスチンパタノールアレジオンインタールリザベンアレギサールペミラストンエリックスケタスアイビナールなど

アレルギー性の結膜炎には、抗アレルギー薬を用います。最初のザジテンからアレジオンまでは、抗ヒスタミン薬が配合される目薬で比較的速効性です。インタール以降は、アレルギーに関係する化学伝達物質の遊離・放出をおさえることで抗アレルギー作用を発揮します。こちらは速効性ではないので、ひどくなってからでは よい効果は望めません。花粉症では初期治療として早期の使用がポイントです。

▼ステロイド薬
フルメトロンピトスリンデロンなど

症状が強い場合は、ステロイド点眼薬が使われます。春季カタルなど重いアレルギー性結膜炎の治療に欠かせません。炎症をおさえる優れた効果がありますが、長期使用時は副作用に注意が必要です。効果とのバランスが考慮されて処方されます。

▼抗炎症薬
ニフランブロナックAZムコゾームなど

目の炎症をしずめる目薬です。強力とはいえませんが、ステロイドのような副作用はありません。


<メモ>
●結膜炎は結膜(白目)に炎症を起こす病気です。その原因から、感染性とアレルギー性に大きく分かれます。感染性の結膜炎には、細菌によるものとウイルスによるものがあります。それぞれのタイプにより用いる薬が異なります。

●流行性角結膜炎、いわゆる「はやり目」はアデノウイルスというウイルスの感染でおこります。このウイルスに有効な薬はありません。ふつう、2週間もすれば自然治癒しますが、二次感染の予防に抗菌薬の目薬を用いたり、症状によってはステロイド点眼薬も使われます。感染力が強いので、人にうつさない配慮が必要です。

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