結核の薬-1

▼リファンピシン製剤(RFP)
※リマクタンカプセル、リファジンカプセル、アプテシン

結核菌を殺菌する強い作用があります。この薬の開発により、短期間で結核を治せるようになりました。結核のほか、ハンセン病の治療にも使用します。ふつう、1日1回朝食前に3カプセル服用します(胃の悪い人は食後のことも)。

副作用は少ないほうですが、人によっては発疹や発熱がみられます。再服用のさいにも、そのような過敏反応が出ることがありますので注意してください。食欲不振や胃痛など胃の調子が悪くなることもあります。薬の色により、尿、唾液、汗、涙などが、オレンジ色に着色しますが、これは心配いりません。ただ、ソフトコンタクトレンズが変色することがありますので、事前に医師と相談されてください。他の薬の作用を弱める性質があります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。アルコールは控えてください。

▼イソニアジド製剤(INH)
※イスコチン

抗菌力が強く殺菌的に作用します。ふつう、リファンピシンなど他の抗結核薬と併用しますが、発症予防薬として単独で用いることもあります。ビタミンB6と併用するのは、末梢神経炎(手足のしびれ)の副作用を予防するためです。そのほか、発疹やめまい、貧血、肝障害の副作用もみられます。定期的に肝機能や血液の検査を受けるようにしましょう。


<メモ>
●結核は、結核菌が肺など人の体の中で増殖し、体をむしばんでいく病気です。かつては国民病とも呼ばれ、たいへん多くの人がこの病気に苦しみました。近年、衛生面や栄養状態の改善、BCGなど予防接種の実施、優れた治療薬の開発などにより、その数は激減、過去の病気とさえ言われるようになりました。

●ところが最近、学校や老人ホームでの集団感染、あるいは病院での院内感染が目立つようになりました。若い人では結核菌に対する免疫が弱いこと、またお年寄りでは免疫力の低下にともない体の中に潜んでいた結核菌が再増殖することなどが原因とされます。

●結核の治療では、2~4種類の薬を併用します。いっしょに飲むことで治療効果を高め、耐性出現を防ぐことができます。基本的な組み合わせは、リファンピシンとイソニアジドです。必要に応じて、エタンブトール、ピラジナミド、ストマイなどで補強します(次項)。

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