糖尿病の薬-2
▼ビグアナイド系
※メデット、メルビン、グリコラン、ジベトスB
肥満タイプの糖尿病に向いています。メデットとメルビン、グリコランは、メトホルミンを有効成分とします。糖の吸収や生成を抑えたり、糖の代謝を促進することで血糖を下げます(膵外作用)。古い薬なので国内ではあまり使われませんが、イギリスでおこなわれた大規模な臨床試験でよい結果がでています(メトホルミン)。まれですが「乳酸アシドーシス」という副作用に注意します。
▼インスリン抵抗性改善薬
※アクトス
肝臓、筋肉、脂肪組織などのインスリン感受性を高める作用があります。結果として、肝臓での糖の産生がおさえられ、血液中の糖分は筋肉などに取り込まれ、血糖値が下がります(膵外作用)。注意すべき副作用に「浮腫(むくみ)」があります。さらに、心臓に悪い影響を及ぼすおそれもあります。もともと心臓の悪い人は、要注意です。
▼αグルコシダーゼ阻害薬
※グルコバイ、ベイスン、セイブル
食後の血糖上昇をやわらげるお薬です。糖分の消化吸収を遅らせることで食後の高血糖を改善します。人によっては、おなかが張ったり、オナラが多くなることがあります。しだいに慣れることが多いのですが、ひどいときは早めに受診しましょう。
<メモ>
●2型糖尿病では、食事療法や運動療法がとても大切です。アメリカでおこなわれた「糖尿病予防プログラム(DPP)」でも、その重要性が示されています。糖尿病の一歩手前の人(IGT)約3200人を、@プラセボ(にせ薬)を飲む人、A糖尿病治療薬のメトホルミンを飲む人、B食生活を改善する人(強化食事・運動療法)の3つのグループに分け、糖尿病の発症予防効果を比較した試験です。試験の結果、もっとも予防効果があったのはBの「食生活を改善するグループ」でした。
●2型糖尿病や境界型の人は、まず食事療法や運動療法からはじめます。医師や栄養士とよく相談のうえ、自分に適したやりかたで日々継続することが大切です。このような基本療法だけで血糖値が十分に下がれば薬を使う必要はありません。けれど不十分な場合は、飲み薬やインスリン注射による薬物治療が必要となってきます。基本療法は、薬を飲みはじめても続けるようにしてください。
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