腎・尿管結石
▼鎮痛薬・鎮痙薬
※鎮痛薬(ナイキサン、ニフラン、ロキソニン、ボルタレン 1147700 ボルタレンサポ、インテバン坐剤など)、鎮痙薬(ブスコパン、セスデン、チアトン、コスパノンなど)
痛みをやわらげるのに、鎮痛薬や鎮痙薬が使われます。発作的な激しい痛みには、速効性で強力な坐薬が効果的です。
▼排石促進薬
※ウロカルン
尿路にできた石を出しやすくします。石灰分を溶かす作用が期待できます。ウラジロガシという植物系の薬で、副作用はありません。
▼尿酸合成阻害薬
※ザイロリック
尿酸結石に用います。いずれもアロプリノールという成分の痛風の薬です。体内での尿酸の合成を抑える作用があります。尿酸以外の石には使いません。[参:痛風の薬-2]
▼尿アルカリ化薬
※ウラリット、炭酸水素ナトリウム
尿酸結石に用います。尿をアルカリ性にすることで、尿酸の石が作られるのを防ぎます。十分な水分とともに服用するようにしましょう。尿酸以外の石には使いません。[参:痛風の薬-2]
<メモ>
●尿の通路に"石"ができるのを「尿路結石」といいます。このうち、腎臓の出口(腎盂)に石があるのが「腎結石」、尿管に石があるのが「尿管結石」です。石が尿路をふさぎ、発作的に激しく痛むものです。この痛みは、石による尿路のつまりを治そうとする防衛反応でもあります。尿路の再開により、たいてい自然におさまりますが、万一高熱がでてきたり、尿がまったく出ないときは緊急な処置が必要なことがあります。
●結石の成分で多いのはカルシウムです。そのほか、尿酸結石やシスチン結石があります。カルシウム結石を薬で全部溶かすことは困難です。ただ、小さい石(10ミリx6ミリ以下)は自然に排石されることが多く、それを助けるのがウロカルンです。石が大きく自然排石が困難な場合は、衝撃波治療などがおこなわれます。
●結石の原因はいろいろで、よく分からないこともあります。日頃から水分を多めにとることと、適度な運動が予防になるといわれます。カルシウム剤のとりすぎや骨粗鬆症の薬による高カルシウム血症にも注意が必要です。
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