パーキンソン病-2

▼ドパミン作動薬
※パーロデル、ペルマックス、カバサール、ドミン、ビ・シフロール、レキップ

前の3つが麦角系、後の3つが非麦角系です。薬効に大きな違いはありません。ドパミンと同じ受容体に結合して、ドパミン系の神経の働きを高めます。レボドパのような劇的な効果は望めませんが、併用することでレボドパの量を少なくすることができます。副作用で多いのはレボドパ同様、吐き気や便秘、めまい、動悸などです。幻覚や妄想など精神症状もみられます。さらに、麦角系では心臓弁膜症や間質性肺炎など心肺に特異な障害が現れることがあり、非麦角系では重度の傾眠や睡眠発作の報告があります。

▼MAO-B阻害薬
※エフピー

ドパミンの分解を抑えるお薬です。その作用は、ドパミンを分解する酵素の働きを阻害することによります。レボドパでコントロールできないときに追加すると症状が安定してきます。1錠からスタートし、効き具合をみながら慎重に増やしていきます。このとき、レボドパの副作用(前項)が強まるおそれがあります。もし、幻覚、興奮、手足の異常な運動、また動悸や脈の乱れ、胸の痛み、手足の麻痺やしびれなどが現れたら医師に連絡してください。また、抗うつ薬など飲み合わせの悪い薬がたくさんあります。服用中の薬は必ず報告しておきましょう。


<メモ>
●麦角とは、ライ麦などイネ科植物の花穂に寄生するキノコの仲間(真菌植物)です。菌核が、麦に生えた角のように見えるので、そう名付けられました。麦角にはいろいろな生理活性物質が含まれ、これをもとに多くの医薬品が開発されています。パーキンソン病の治療に有用な麦角系ドパミン作動薬もその一つです。言うまでもなく、もう一方の非麦角系は麦角成分に由来しません。

●MAOとは、モノアミン酸化酵素(MonoAmine Oxidase)のことです。この酵素は、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミンなどのモノアミン系の神経伝達物質を代謝し不活化します。MAOは、さらにA型とB型に分かれます。A型はノルアドレナリンとセロトニンを不活化し、B型はドパミンを不活化します。エフピーは、おもにB型のMAOの働きをじゃまします。MAO-Bによるドパミンの代謝がおさえられ、パーキンソン症状の改善につながるわけです。

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