狭心症の薬-2

▼硝酸薬類似薬
※シグマート

硝酸エステルのニコチン酸誘導体で、硝酸薬(ニトロ)に近いお薬です。症状をよくおさえ、低血圧などの副作用も少ないので、広く処方されています。硝酸薬に見られる効果の減弱も比較的少ないとされます。長期予後の検証は十分とはいえませんが、シグマートの追加処方により心筋梗塞などの重い症状の発症が17%減少したという報告がされています(IONA)。

▼カルシウム拮抗薬
※アダラート、ヘルベッサー、アムロジン、コニール、バイミカード、バイロテンシン、ランデルなど

硝酸薬と同様に血管を広げる作用があります。冠血管のけいれん収縮を予防する作用があるので、安静狭心症(異型狭心症)に適しています。長時間作用型の製剤による大規模臨床試験で、予後の改善効果も示されています。

▼β遮断薬
※インデラル、カルビスケン、ミケラン、テノーミン、セロケン、サンドノーム、メインテート、セレクトール、セレカル、ダイムなど

心臓を休ませ、心臓の負担を軽くする薬です。交感神経(β受容体)を遮断することで、心臓の興奮を適度におさえ心拍を低下させる作用があります。とくに労作狭心症に向いています。海外のいくつかの大規模臨床試験でも、心筋梗塞の予防効果が証明されています(ASIST,TIBBS etc)。急に服用を中止すると、反発的に症状が悪化することがありますから、自分だけの判断で止めてはいけません。


<メモ>
●カルシウム拮抗薬やβ遮断薬は、狭心症のほか高血圧の治療にも汎用されています(詳細別項)。

●狭心症の治療目標は、第一に狭心発作や狭心痛をおさえること、第二に重い心筋梗塞を防ぎ予後を改善すること、つまりは長生きにつなげることです。日本では、持効性の硝酸薬が発作予防薬として多用されていますが、この系統の長期予後の改善効果については、よく分かっていません。寿命を延ばすことが、もっとも期待されるのはβ遮断薬です。

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