高血圧の薬-4

▼α遮断薬
※ミニプレス、デタントール、カルデナリン、バソメット、エブランチルなど

血管にある交感神経のα受容体を遮断し、血管を広げることで血圧を下げます。高血圧のほか、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いることもあります。立ちくらみを起こしやすいので注意してください。

▼αβ遮断薬
※ローガン、アーチスト、アルマールなど

α遮断作用とβ遮断作用を合わせ持つお薬です。アーチストは、心筋症や心不全の治療に応用されることがあります。アルマールは震えの治療にも用います。


<メモ>
●高血圧治療ガイドラインが新しくなりました('00)。以前よりかなりきびしく改訂されています。まず、食生活の改善をはかります。そのうえで、上の血圧が140以上、または下が90以上の場合は薬による治療を開始し、目標値を130/85(上/下)未満とします。これは、HOT研究という欧米での大規模臨床試験(約1万9千人)を根拠にしたWHO(世界保健機構)の新ガイドラインに沿ったものです。

●HOT研究では、下の血圧をより低く下げると心筋梗塞の危険性が少なくなることが示されています。けれど総死亡でみると、逆に、ゆるやかな降圧を目指したグループのほうがわずかに死亡率が低くなっています(有意差はなし)。また、もともと糖尿病のある人を除いて集計すると、140/90以下に下げるメリットは消えます。心筋梗塞の少ない日本人においては、必要以上に血圧を下げる必要はないのかもしれません。とくに、高齢の人は降圧目標を少し高めにすることになっています(140~160/90)。

●糖尿病のある人は、血圧を十分に下げるようにしてください。HOT研究でも、糖尿病の人に限ると、下の血圧80以下を目指したグループがもっともよい結果となっています(心臓病など半減)。他の大規模臨床試験でも、糖尿病の人は血圧を下げるメリットが非常に大きいことが示されています。

●生活習慣の改善も大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。

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