下痢の薬-2

▼消化管運動調律薬
※セレキノン

胃腸の調子を整える作用があります。下痢をともなう過敏性腸症候群に好んで用いられています。食前に飲むと効果的です。

▼ゲル形成薬
※コロネル、ポリフル

便の固さをほどよくして、便通を整えます。過敏性腸症候群における下痢や便秘の治療に用います。食後に十分な水(コップ1杯ほど)で服用します。口に含まないで、すぐに飲み込むようにしてください。

▼抗炎症薬
※サラゾピリン、ペンタサ、ペンタサ注腸

潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性の腸の病気に用います。一般的な下痢には用いません。よい効果を示しますが、副作用にも注意が必要です。発疹、吐き気、腹痛、血液成分の減少、肝障害、腎障害などがみられます。なにか普段と違う症状があらわれたら、医師に連絡してください。

▼その他(鎮痙薬、胃粘膜局所麻酔薬、漢方薬など)
※ロートエキス、ブスコパン、コリオパン、トランコロン、ストロカイン、五苓散、半夏瀉心湯、真武湯

鎮痙薬のロートX、ブスコパン、トランコロン、コリオパン、チアトンは腸の運動を抑えるので、下痢や腹痛に有効です。胃粘膜局所麻酔薬のストロカインは、過敏性腸症候群で食後に下痢を起こしやすい人に用いることがあります。病状や体質に合わせて、漢方薬を用いることもあります。


<メモ>
●過敏性腸症候群では、下痢と便秘が交互に現れることがあります。症状に合わせて、薬を使い分けるようにします。セレキノンのほか、トランコロンなどの鎮痙薬(抗コリン薬)、コロネル、ガスモチン、漢方薬などが使われます。ストレスや自律神経失調が原因のひとつとされるので、安定剤や抗うつ薬を用いることもあります。ベンゾジアゼピン系安定剤のコンスタン、ソラナックス、コレミナール、メイラツクス、グランダキシンなどがよく使われます。

●潰瘍性大腸炎やクローン病には、抗炎症薬のサラゾピリンのほか、ステロイド薬や免疫抑制薬も用います。また、腸の安静と栄養補給を目的に、特殊な栄養剤を経口あるいは経腸的に使用することもあります。

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