肝臓の薬-1
▼インターフェロン(注射)
※スミフェロン、キャンフェロンA、フエロン、イントロンA、ペガシス、ペグイントロンなど
インターフェロンは、もともと体の中でつくられる特殊なタンパク質です。抗ウイルス作用や抗腫瘍作用、免疫調節作用などがあります。このインターフェロン療法の対象となるのは、B型とC型のウイルス性肝炎です。肝炎ウイルスを退治できるので、肝炎そのものを治すことができます。ただ、すべての人に有効というわけではありません。ウイルスのタイプや進行度により、有効率は大きく異なります。ほとんど効果のない場合や、治療終了後の再燃例も少なくありません。また、副作用も多いほうです。発熱、筋肉痛、吐き気、気分の落ち込み、不眠、脱毛など多彩な症状が現れます(治療が終わればなくなります)。事前に医師から、副作用や注意点、治療方針について十分に説明を受けておきましょう。最近では、ペグイントロンなど新しいインターフェロンが開発され、次のレベトールとの併用で効果を上げています。少量長期投与療法も試みられます。
▼抗ウイルス薬
※レベトール、コペガス
インターフェロンとの併用で効果を発揮します。ただし、B型の肝炎には使えません。ウイルス量の多いC型慢性肝炎、あるいはインターフェロン単独療法で無効なケース、または再燃例に用います。治療期間の目安は約半年~1年間です。副作用として、赤血球が減少し貧血を起こしやすいことが分かっています。息切れ、疲れ、めまいなどの症状に注意してください。また、催奇形性作用があるので妊娠中は使用できません。妊娠出産の予定のある女性、あるいはパートナーの女性にその予定のある男性は、医師に報告しておきましょう。
<メモ>
●「肝臓病」イコール「お酒の飲みすぎ」というわけではありません。肝臓病のおおよそ9割は、ウイルス性です。とくに、B型とC型ウイルスによる慢性肝炎が問題となります。慢性肝炎になると、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、長いあいだに一部が肝硬変へとすすみ、さらに肝臓がんに至ることもあります。この流れを絶つこと、あるいは遅らせることが治療の最大の目標です。近年、インターフェロン療法がおこなわれるようになり、慢性肝炎の治療は大きく進歩しました。
●肝炎ウイルスは、おもに血液を介して感染します。昔にされた輸血、血液製剤の投与、かつての不衛生な医療行為(注射針の使い回しなど)が原因と考えられています。中高年のかなりの人が感染しています。検査を受けたことのない人は、一度受けておくとよいでしょう。早期であれば、インターフェロンで完治できる可能性があります。
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