水痘・帯状疱疹
▼抗ウイルス薬(内用)
※ゾビラックス、バルトレックス、ファムビル
皮膚に水ぶくれを作るヘルペスウイルスに有効です。発症後、すぐにこの薬を使用すれば、悪化することなく早く治ります。おもに水痘(水ぼうそう)や帯状疱疹、単純ヘルペスの治療に用います。帯状疱疹を対象にプラセボ(にせ薬)との比較試験がおこなわれています。半年後に痛みが残っている人の割合は、ゾビラックスで治療していた場合、約半数に減ることが分かりました。副作用は少ないほうですが、下痢や吐き気などの胃腸症状、頭痛、めまいなどがあります。また、腎臓の悪い人やお年寄りでは、薬の排泄が遅れがちです。体内の薬の量が増えると、意識がもうろうとしたり、けいれんを起こすことがあります。
▼抗ウイルス薬(外用)
※ゾビラックス軟膏、ゾビラックス眼軟膏、アラセナA軟膏
抗ウイルス薬を含有する軟膏です。唇にできる水ぶくれ(口唇ヘルペス)によく使います。アラセナA軟膏は、帯状疱疹にも用います。発症初期に使用すると効果的です。眼軟膏は、ヘルペスウイルスによる角膜炎の治療に用います。
▼帯状疱疹後神経痛治療薬
※リリカ 、ノイロトロピン
帯状疱疹の皮膚症状が良くなった後も、焼け付くうな痛みがしつこく残ることがあります。リリカは、帯状疱疹後神経痛をふくめ末梢性神経障害性疼痛を適応症とする新薬で、世界的にその第1選択薬として広く用いられるようになりました。一方、昔からのノイロトロピンは、飲み薬として発売されたあと帯状疱疹後神経痛の効能を追加取得しています。最近、その不思議な薬効が海外でも注目される古くて新しい薬です。
▼その他(内用)
※各種の鎮痛薬、メキシチール、テグレトール、トリプタノール、メチコバール
帯状疱疹の痛みに対しては、各種の鎮痛薬で対処します。また、帯状疱疹後神経痛に、抗不整脈薬のメキシチールや、抗けいれん薬のテグレトール、あるいは抗うつ薬のトリプタノールなどを鎮痛補助薬として応用することがあります。ビタミンB12のメチコバールは、末梢神経の働きを改善する作用があるとされます。
▼その他(外用)
※コンベック、スタデルム、フエナゾール、ベシカム、ジルダザック、ゲンタシン
塗り薬のコンベックやスタデルムなどは、帯状疱疹の腫れや痛みをやわらげます。細菌による二次感染やその予防には、抗生物質のゲンタシン軟膏がよく使われます。
<メモ>
●ヘルペスウイルスの仲間は、皮膚や粘膜に水ぶくれを作るのが特徴的。水痘・帯状疱疹ウイルス、単純ヘルペスウイルスがその代表です。
●口唇ヘルペスや性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによるものです。口唇ヘルペスは、カゼなどで体調の悪いときによくでてきます。きわめてまれに、角膜炎や脳炎を起こすことがあります。
●子供の水痘(水ぼうそう)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。治癒後、このウイルスは、体の神経にじっと潜んでいます。ところが、年齢をかさね体の免疫力が落ちてくると再び暴れだし、水ぶくれや痛みをともなう帯状疱疹を引き起こすことがあります。
→次
病気別Top
┗皮膚の薬
戀Home