カゼの薬-2
▼咳止め薬
※メジコン、アストミン、アスベリン、レスプレン、トクレス、リン酸コデイン、フスコデ、セキコデなど
咳のひどいときに処方されます。痰の少ない乾いた咳に向きます。脳にある咳中枢をしずめます。
▼気管支拡張薬
※テオドール、テオロング、スロービット、ユニフィル、メプチン、ホクナリン、メチエフなど
気管支を広げ、呼吸を楽にするお薬です。子供で気管支炎を起こしていたり、ゼーゼーする咳に用いることがあります。薬の量が多すぎると、吐き気や嘔吐、腹痛、頭痛などを起こすことがあります。このような場合は早めに受診してください。
▼抗ヒスタミン薬
※ポララミン、ペリアクチン、タベジールなど
鼻水やクシャミの症状をおさえます。人によっては眠くなることがありますから、車の運転など危険作業には注意してください。緑内障や前立腺肥大のある人には向きません。
<メモ>
●咳は、気道の異物(痰やほこりなど)を排出させようとする自然な防御システムです。ですから、むやみに止めればよいというものではありません。とくに、痰をともなう咳を無理に止めることは、好ましいことではありません。一方で、しつこい咳は安眠を妨げ、体力を消耗させます。ときには、激しい咳き込みで肋骨が折れてしまうこともあります。このような場合、悪い影響のほうが大きいですから、咳止め薬を用いることになります。
●多くの市販カゼ薬にも、ポララミンと同じマレイン酸クロルフェニラミンという抗ヒスタミン薬が配合されています。カゼ薬の眠気の副作用は、おもにこの成分によるものです。抗ヒスタミン薬には、そのほかにも、眼圧を上げたり、尿の出を悪くする作用があります。緑内障や前立腺肥大のある人は注意が必要です。持病のある人は、医師や薬剤師と相談のうえで使用するようにしましょう。
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