カゼの薬-3
▼痰切り薬
※ムコダイン、ムコソルバン、ビソルボン
痰を薄めたり、気道の潤滑をよくして痰を出しやすくします。副作用はほとんどありません。錠剤のほか、粉薬やシロップもあります。
▼消炎酵素薬
※ダーゼン(中止)、エンピナース、ノイチーム、レフトーゼ、アクディーム、塩化リゾチームなど
腫れをやわらげ、治りを早めるといわれます。痰を切る働きもあります。効果が今一つで、海外ではあまり使われません。ダーゼンについては、再評価結果に基づく臨床試験で有効性を証明することができず、2011年2月に製造販売が中止されました。
▼抗プラスミン薬
※トランサミン
ノドの腫れをしずめるのに用いることがあります。
▼うがい薬
※イソジンガーグル、ハチアズレ、アズノール
イソジンガーグルは、病院でよく処方されるこげ茶色のうがい液です。1目盛ないし2目盛を水で薄めてうがいします。こげ茶はヨウ素の色で、ノドや口内のばい菌を殺菌します。ハチアズレは、1包をコップ半分くらいの水で溶かして うがいします。こちらの有効成分はアズレンで、炎症をやわらげる作用があります。
▼トローチ
※SPトローチ、アクロマイシントローチ、オラドール口中錠
ノドや口内を殺菌するトローチです。
<メモ>
●カゼの症状に応じて、前ページ(カゼ1~2)および上記の薬を組み合わせて用いることがあります。病院でカゼ薬をもらうと3~4種類になることが多いのは、そのためです。胃の荒れを防ぐため、胃薬がいっしょに処方されることもあります。
●カゼ薬を飲んだからと安心して、無理をしてしまっては逆効果です。一時的に楽になったとしても、それは症状が抑えられているだけです。十分な休養と睡眠、そして水分と栄養をとることが何より大切です。カゼを治すのは、自分自身の免疫力にほかなりません。
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