副 項 目 | 緑内障、緑内障悪化、眼圧亢進 |
程 度 | ★〜★★★ |
概 説 | ステロイドの連用により眼圧が上昇し、緑内障を起こすことがまれにある。房水の流出路にムコ多糖体が沈着し、房水の流出が悪くなるためと考えられている。飲み薬のほかステロイド点眼薬、ステロイド軟膏剤の大量使用時あるいは目の周囲に塗布する場合にも注意を要する。定期的に眼内圧検査を受けるとよい。そのほか機序は異なるが、抗コリン作用の強い抗うつ薬などでも眼圧が上昇することがある。 |
症 状 | まぶしい、かすむ、光の輪が見える、目の充血、目の乾燥、涙が出る、目の痛み、頭痛、吐き気 |
原因薬の例 | 副腎皮質ホルモン(ステロイド)、三環系抗うつ薬、抗不整脈薬(リスモダンなど) |
予防・対策 | ● 花粉症などの一般的なアレルギー性結膜炎においては、ステロイド点眼薬は必要最小限にとどめる(症状のひどいときだけ使用し、長期にわたり漫然と使用しない) ● 長期使用時は、定期的に眼内圧検査を受ける |