副 項 目 | 偽アルドステロン症 |
程 度 | ★★ |
概 説 | 原発性のアルドステロン症に似た症状があらわれる。低カリウム血症と高血圧を主徴とする。低カリウム血性ミオパチー(筋肉の病変)にも注意が必要。多くの漢方薬に配合され生薬の甘草(カンゾウ)にはグリチルリチンという成分が含まれ、これによる偽アルドステロン症がよく知られている。とくに長期大量服用時に注意する。 |
症 状 | 血圧上昇、むくみ、体重増加、低カリウム血症によるミオパチー(手足に力が入らない、筋肉痛、だるい)。 |
原因薬の例 | グリチルリチン(グリチロン)、漢方(甘草含有製剤)。 |
予防・対策 | ● 高血圧や糖尿のある人は、医師に報告しておく(発現率が高いとされる) ● 長期服用時は、定期的に血液の検査を受ける ● 上記のような症状があらわれたら、早めに受診 ● 複数の漢方を長期に併用する場合も注意する |