副 項 目 | 血栓症、塞栓症 |
程 度 | ★★★ |
概 説 | 薬の影響で血液が固まりやすくなり、血栓症を誘発することがある。血栓症とは、血管内で血栓(血の固まり)を生じ、血管が詰まってしまう状態。また、塞栓症は血栓が血流により運ばれ脳や肺の血管にひっかかり詰まってしまうもの。手足、肺、心臓、脳、腸、目など体のいろいろな場所で発生する可能性があり、脳血栓塞栓症や肺塞栓症では重症となることも多い。手術後などで体を動かせない状態が続くとき、血圧上昇時、脱水時に起こりやすい。 |
症 状 | 手足の痛み・しびれ・むくみ(とくに、ふくらはぎ)、突然の息切れ、胸の痛み、頭痛、めまい、急に視力が落ちる、うまく話せない、意識がなくなる、そのほか発生部位により多彩な症状。 |
原因薬の例 | 女性ホルモン薬(とくに高用量)、ダナゾール、合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)。 |
予防・対策 | ● 高脂血症や血栓性の病気のある人は医師に報告しておく ● 手術の予定があるときは、早めに医師と相談 ● 水分を多めにとる(脱水を起こさないように) ● タバコを控える ● 上記のような症状があらわれたら、すぐに病院に連絡または受診 |