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Top Menue 漢方概説x11 漢方概説

漢方は中国で生まれた体系医学です。その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげました。

漢方の特徴は、体全体をみるということです。体全体の調子を整え、病気を治していくのです。ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も判断しなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるといっても過言でないでしょう。証については、次項で詳しく述べることにします。

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。たとえば、葛根湯(カッコントウ)は、主薬の葛根(カッコン)、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、生姜(ショウキョウ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、芍薬(シャクヤク)の7種類の生薬からできています。これらの生薬が互いに協力しあって効力を発揮するのです。

現在、病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)。ふつう、漢方薬は吸収のよい食前または食間(空腹時)に服用します。

漢方薬に副作用はほとんどありません。けれど、少しはあります。たとえば、葛根湯では、飲みすぎると心臓がドキドキしたりします。とくに、複数の漢方薬を併用するときなどは注意が必要です。


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<メモ>
  • 漢方薬の個々の処方を「方剤(ほうざい)」とよびます。現在、葛根湯をはじめ約150種類の方剤が病院で使われています。保険もききます。

    
    

 
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