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Top Menue ビタミン・栄養x18 鉄、亜鉛

鉄剤
フェロミアフェルムフェロ・グラデュメット

鉄は、赤血球の原料です。不足すると「鉄欠乏性貧血」を起こします。鉄分は、体内に一定量が貯蔵され、寿命のきた赤血球から再利用されます。したがって、ふつう、不足することはありません。ただし、育ち盛りの女子、生理のある女性、妊娠中の女性などは不足しがちです。そして、一度、鉄の備蓄が枯渇すると食事だけではなかなか回復できません。このような場合に鉄剤で鉄分を補うようにします。

また、鉄は体内でフェリチンとして蓄えられ、体のいろいろな反応にかかわる酵素の働きにもかかわります。このため、貧血を起こすほどではなくても、フェリチンの減少にともない体調が悪くなることがあります。たとえば、うつ、不眠、めまい、むずむず足、肌荒れといった症状です。このような鉄不足に起因する諸症状にも応用されます。

鉄剤は、空腹時や寝る前に飲むと吸収は良いのですが、胃を荒らすことがあります。胃の弱い人は食後もしくは食後すぐに飲んだほうがよいでしょう。鉄剤を飲み始めると、まもなく貧血症状が改善されますが、その後もしばらく続けます。鉄分の貯蔵量を十分にするためです。便が黒くなっても、薬の色ですので心配いりません。なお、鉄分の吸収を高めるためビタミンCといっしょに飲むことがあります。

亜鉛
ノベルジンプロマック、硫酸亜鉛、亜鉛含有サプリメント

これらには亜鉛が含まれます。亜鉛は、体内で酵素の活性化や細胞分裂などに重要な役割を果たしています。亜鉛が不足すると、味覚障害、食欲不振、下痢、皮膚炎、口内炎、貧血、抵抗力低下、創傷治癒遅延、さらには成長不良などさまざまな障害をもたらします。亜鉛は、通常、バランスよい食事で十分とれますが、糖尿病、腎臓病や肝臓病とりわけ肝硬変があると亜鉛欠乏症を合併しやすいです。このような場合、食事療法だけでは間に合いません。薬剤による亜鉛補充療法を積極的におこなう必要があるのです。

ノベルジンは低亜鉛血症を正式な効能とし、さまざまな亜鉛欠乏症に広く適用可能です。胃薬のプロマックは、古くから亜鉛補充療法に代用されてきました。本来は保険適用外ですが、味覚障害に対する処方は保険審査上認められるようです。服用期間は、一般的には数カ月〜半年くらい、肝硬変など基礎疾患があればもっと長期になります。最近、亜鉛製剤の副作用として銅欠乏にともなう貧血や白血球減少が報告されています。まれとはいえ、高用量・長期服用時など要注意です。


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<メモ>
  • 鉄欠乏性貧血の原因として、体内でなんらかの出血が続いている可能性があります。出血は体内の鉄分を失うことでもあるのです。女性に貧血が多いのは、生理により血液が失われるためです。貧血がひどくなると、疲れ、息切れ、動悸などがあらわれ体がしんどくなります。また、鉄不足のサインとして、氷をむやみに食べたりする異食症があらわれることがあります。鉄は、肉類、レバー、ウナギ、ひじき、しじみ、あさり、のり、大豆、ほうれん草などに含まれます。良質なタンパク質をいっしょにとることも大切です。補充療法終了後も、栄養バランスを考慮した食事を十分とるようにしましょう。

  • 女性の亜鉛必要量は1日9mgとされますが、若い女性の摂取量は平均6.5mg程度と報告されています。極端なダイエットや食事制限も亜鉛欠乏症の要因です。亜鉛は、カキ(貝)、数の子、そば、ナッツ、アーモンド、ごま、緑茶などいろいろな食物に含まれます。

  • ある種の薬剤の長期服用により味覚異常や臭覚異常を起こすことがあります。味覚異常の20〜30%は薬剤性で、そのうちの半数は亜鉛の欠乏が原因とされます。亜鉛欠乏性味覚障害であれば、ノベルジンや プロマックによる亜鉛補充療法が有効です。

    
    

 
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