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Top Menue 脳に働く薬x11 てんかんの薬-1

バルプロ酸
デパケンセレニカR

脳神経の興奮を防いで、てんかん発作を予防します。“全般発作”に第1選択されるほか、いろいろなタイプのてんかんに標準的に使われています。子供に多い欠神発作(短時間の意識消失)いわゆる小発作にも、この薬が使われるものです。また、てんかんにともなう不機嫌、怒りっぽい、突拍子な行動など性格行動障害を改善する効果も期待できます。作用のしかたは、脳神経の興奮をしずめるガンマアミノ酪酸(GABA)の脳内濃度を高めるなどします。

カルバマゼピン
テグレトール

とくに部分発作に効果が高いです。部分発作の具体的な症状としては、いろいろな運動症状のほか感覚異常や自律神経失調、精神変調、無反応などです。全般発作では強直間代発作(大発作)に適用しますが、欠神発作(短時間気を失う)やミオクロニー発作(手足のぴくつき)、脱力発作(力が抜け転倒)には無効とされます。副作用で多いのは、めまい、目のかすみ、頭痛、口の渇き、吐き気などです。発疹など皮膚障害にも注意が必要です。他の抗てんかん薬に比べ、眠気は少ないほうかもしれません。作用のしかたは、てんかん発作を誘発する脳内の電位依存性ナトリウムチャネルを阻害し興奮性伝達を抑制、神経膜を安定化させることで抗けいれん作用を発揮します。


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<メモ>
  • てんかんは、脳の神経の電気信号が過剰に発射され、意識障害やけいれん発作を繰り返す病気です。診断のために脳波検査をおこなうと、異常な電気的活動によるてんかん性異常波がみつかります。てんかんは、反復性・慢性の病気です。急性疾患や代謝障害に起因する一時的なけいれんは、てんかんとはされません。

  • てんかんは、その病因により大まかに3種類に分けられます。明確な病因をもつ“症候性てんかん”、病因が推定される“潜因性てんかん”、病因がはっきりしない“特発性てんかん”の3つです。さらに、詳細な病因や発症症状、発症年齢、脳波所見、予後などにより細分類されます。

  • 発作型の分類では、まず“部分発作”と“全般発作”に大別されます。部分発作は電気的活動が脳の一部分(一側大脳半球の一部)から始まるのに対し、全般発作は脳全体(両側大脳半球)で始まります。部分発作では意識がある場合とない場合があり、全般発作では初期症状として意識障害をともないます。発作型により各抗てんかん薬の効き目が違うので、その診断が重要です。

  • 部分発作はさらに2分類されます。意識がはっきりしている“単純部分発作”と、意識がなくなる“複雑部分発作”です。単純部分発作の症状としては、単純な運動症状のほか感覚異常や自律神経症状、精神症状などが発現します。複雑部分発作では、意識障害により無反応になったり、複雑な運動症状をていする自動症などがみられます。複雑部分発作は、ときに脳全体に異常波が波及し、大発作に発展することがあります。これを二次性全般化発作といいます。部分発作に第1選択されるのが、カルバマゼピン(テグレトール)です。二次性全般化発作では、バルプロ酸(デパケン)も同等の効果が期待できます。

  • 全般発作は、意識障害を主症状とする欠神発作と、けいれんを主体とするけいれん発作に分かれます。欠神発作いわゆる小発作は、急に意識を消失し数秒から数十秒後にすぐに回復するのが特徴です。けいれん発作は、その型によりさらに細分類されます。そのうちのひとつ強直発作は体がつっぱり硬直します。脱力発作では全身の力が抜け、その場で崩れるように倒れこんでしまうことがあります。硬直と脱力をリズミカルに反復するのが間代発作です。ミオクロニー発作は手足や体が痙縮しぴくつきます。大発作とされる強直間代発作は、突然の意識消失と強直性けいれんに始まり、律動性の間代性けいれんに移行したあと終了します。全般発作に第1選択されるのが、バルプロ酸(デパケン)です。

    
    

 
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おくすり110番