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Top Menue 皮膚の薬x18p アトピー(外用)-1

ステロイド外用薬
ロコイドキンダベートアルメタフルコートリンデロンVリドメックスネリゾナテクスメテンリンデロンDPマイザーアンテベートメサデルムフルメタトプシムジフラールデルモベートなど多数

ステロイド外用薬には炎症をしずめる強い作用があり、短期間で皮膚炎をおさえることが可能です。そして、腫れや赤みがとれ、かゆみや痛みがやわらぎます。このため、アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな皮膚疾患に広く使用されています。症状をとる対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。

ポイントは短期決戦。決められた十分量を用いることが大事です。副作用を心配するあまり自己判断で減らしてしまうと、かえって治療期間が長引いしまうことになりかねません。使用回数は、通常1日に2回ないし1回です(朝、夕または入浴後)。一般的には、急性期は2回とし、その1〜2週間後に重症度の評価をおこない改善したなら1回に減量、またはより弱いものに切り替えるようにします。段階的に減量し、最終的に中止できれば理想的ですが、少し長めに維持療法として週に1〜3回間歇的に用いることもあります。自分の判断で急に中止すると、ぶり返してしまうことがありますので注意してください。


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<メモ>
  • アトピー性皮膚炎は、アトピー素因のある人に生じる慢性的な皮膚の湿疹病変です。症状がひどいときは、まず強いステロイドを炎症の“火消し役”として用いることが多いです。すばやく炎症をしずめることが治療の第一歩なのです。強いからとこわがって躊躇してはいけませんし、中途半端な使い方もよくありません。医師から指示される十分量をためらわずに使用してください。その後、維持療法に向け順次弱いものに切り替えれば大丈夫です。

  • ステロイド外用薬の強さは、強い順に1群から5群の5段階にランク付けされます(6段階のことも)。「最強(strongest)、非常に強力(very strong)、強力(strong)、中程度(medium)、弱い(weak)」といった分類です。これらを、症状や部位、年齢などに応じ適切に使い分けるようにします。ヒルドイドや尿素軟膏など保湿剤と混ぜて調合することもよくあります。この場合、濃度が薄まりますので、そのぶん少しマイルドになります。分類例をあげると、[最強]デルモベート、ジフラール、ダイアコート。[非常に強力]トプシム、フルメタ、リンデロンDP、アンテベート、マイザー、ネリゾナ、テクスメテン、メサデルム、パンデル。[強力]ボアラ、ザルックス、リンデロンV(VG) 、ベトネベート(N)、リドメックス、フルコート(F)。[中程度]アルメタ、ロコイド、キンダベート、レダコート。[弱い]コルテス、プレドニゾロン、メドロール、デキサメタゾン といった具合です。

  • 顔は皮膚がうすくステロイドに敏感なので、よりマイルドなものが適当です。一般的には[強力]ないし[中程度]以下のランクとし、1〜2週間で炎症がひいたなら、漸減ないしはさらに弱いものに切り替えます。とくに赤ちゃんや子供の肌はデリケートで薬が効きやすいので、ランクを一段下げるなど薬剤の選択や使用期間を慎重に検討する必要があります。逆に、足の裏や苔癬(たいせん)化した湿疹など、皮膚が厚く硬くなっている部分は、より強力なステロイドでないと効きません。そのような部位は、副作用の心配もほとんどないのです。

  • ステロイド皮膚症は、強力なステロイド外用薬の安易な長期大量使用時に発症しやすいです。とくに顔や首は要注意。代表的な症状としてあげられるのが、いわゆる“酒さ様皮膚炎”です。毛細血管が浮き出て赤みをおび、まるでお酒飲みの赤ら顔のようにみえるので そう呼ばれます。ときどきみられる“ステロイドざ瘡”では赤や白っぽいニキビのようなものが多発します。さらに、皮膚感染症を引き起こすおそれもあります。皮膚の抵抗力が低下し、細菌やウイルス、真菌などの微生物におかされやすくなるのです。そして、皮膚が強くステロイド依存しているそのようなときに急に中止すると、免疫の急回復(再構築)にともなう激しい症状(再燃・悪化あるいはカポジ水痘様発疹症の発現)に襲われるおそれがあります。

  • おもな大学病院を対象に、アトピー性皮膚炎が悪化して入院した319例の原因調査がおこなわれています(日本皮膚科学会'99)。これによると、ステロイド自体の副作用による悪化が3例だったのに対し、脱ステロイド療法によるものは64例にものぼりました。疑わしい民間療法に惑わされ、むやみにステロイドを中止することが非常に危険な行為であることを示しています。同時に、長期大量使用時におけるステロイドからの離脱の難しさ、リバウンド(反発的に急回復する免疫反応)のこわさを物語っているのかもしれません。いずれにしても、自分だけの判断でやめないで、医師から指示された期間きちんと続けることが大事です。ステロイド外用薬は安易に漫然と使用することなく、重症度の評価を頻繁におこなってもらい、そのときどきの症状に応じたきめ細かな指導を受けるようにしてください。そうすれば、大丈夫です。

    
    

 
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