【併用禁忌】
● 硫酸キニジン(キニジン硫酸塩水和物) ● ベプリコール(ベプリジル塩酸塩水和物) ● タンボコール(フレカイニド酢酸塩) ● プロノン等(プロパフェノン塩酸塩) ● アンカロン(アミオダロン塩酸塩) ● オーラップ(ピモジド)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(不整脈、血液障害、血管攣縮等)が起こるおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のチトクロームP450に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇し、作用の増強や相加的なQT延長を起こすおそれがある。
【併用禁忌】
● クリアミン(エルゴタミン酒石酸塩) ● ジヒデルゴット等(ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩) ● エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンマレイン酸塩) ● メテルギン等(メチルエルゴメトリンマレイン酸塩)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤の血中濃度が上昇し、末梢血管攣縮、虚血等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
ハルシオン等(トリアゾラム)
【臨床症状・措置方法】
トリアゾラムの代謝が抑制され、過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
● ロバスタチン ● リポバス等(シンバスタチン) ● リピトール、カデュエット(アトルバスタチンカルシウム水和物)
【臨床症状・措置方法】
本剤750mg1日3回を6日間服用後、アトルバスタチンカルシウム水和物20mg1日1回を併用したとき、アトルバスタチンのAUCが7。9倍に上昇した。これらの薬剤の血中濃度が上昇し、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(横紋筋融解症を含むミオパシー等)が起こるおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
● アルフゾシン ● レビトラ(バルデナフィル塩酸塩水和物) ● レバチオ(シルデナフィルクエン酸塩)(肺高血圧症を適応とする場合) ● アドシルカ(タダラフィル)(肺高血圧症を適応とする場合)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤の血中濃度が上昇し、低血圧や不整脈を起こすおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
ロナセン(ブロナンセリン)
【臨床症状・措置方法】
ブロナンセリンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
コルヒチン(肝臓又は腎臓に障害のある患者に使用する場合)
【臨床症状・措置方法】
コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤のCYP3A4/5に対する阻害作用により、これらの薬剤の代謝が阻害される。
【併用禁忌】
リファジン、アプテシン等(リファンピシン)
【臨床症状・措置方法】
リファンピシン600mg1日1回を7日間服用後、本剤750mg1日1回を併用したとき、本剤のAUCが92%低下した。本剤の効果が減弱するおそれがある。
【機序・危険因子】
リファンピシンのCYP3A4に対する誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
- 注意:代表的な製品例だけをあげています(括弧内は成分名または一般名)。
- 参考・引用:各社添付文書等。
|
|