【併用禁忌】
リマクタン、リファジン、アプテシン(リファンピシン)
【臨床症状・措置方法】
リファンピシンは本剤の最高血中濃度及びAUCをそれぞれ70%及び82%減少させる。リファンピシンの投与を受けた患者に本剤を投与する場合には、少なくとも2週間の間隔をおくことが望ましい。
【機序・危険因子】
これら薬剤はCYP3A4を誘導するため、本剤の代謝が促進される。
【併用禁忌】
● トリルダン(テルフェナジン) ● アセナリン、リサモール(シサプリド) ● オーラップ(ピモジド)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤の血中濃度が上昇し、QT延長、不整脈等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。
【機序・危険因子】
本剤とこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用によりこれら薬剤の代謝が競合的に阻害される。
【併用禁忌】
ベプリコール(塩酸ベプリジル)
【臨床症状・措置方法】
塩酸ベプリジルの血中濃度が上昇し、心室頻拍等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。
【機序・危険因子】
本剤とこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用によりこれら薬剤の代謝が競合的に阻害される。
【併用禁忌】
● カフェルゴット、クリアミン(酒石酸エルゴタミン) ● ジヒデルゴット(メシル酸ジヒドロエルゴタミン) ● メテルギン(マレイン酸メチルエルゴメトリン)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤の血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。
【機序・危険因子】
本剤とこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用によりこれら薬剤の代謝が競合的に阻害される。
【併用禁忌】
● ドルミカム(ミダゾラム) ● ハルシオン(トリアゾラム)
【臨床症状・措置方法】
これら薬剤の血中濃度が上昇し、過度の鎮静や呼吸抑制等の重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。
【機序・危険因子】
本剤とこれら薬剤はCYP3A4で代謝されるため、併用によりこれら薬剤の代謝が競合的に阻害される。
【備考】
併用禁忌に関する注意:本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450(CYP3A4)を介して代謝される。また、CYP3A4の阻害作用を有する。他の薬剤との相互作用は、すべての薬剤との組み合わせについて検討されていないため、他の薬剤を本剤と併用する際は、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与すること。
- 注意:代表的な製品例だけをあげています(括弧内は成分名または一般名)。
- 参考・引用:各社添付文書等。
|
|