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製品例: |
サンディミュン、ネオーラル |
成分名: |
シクロスポリン |
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【併用禁忌】
生ワクチン(乾燥弱毒生麻しんワクチン、乾燥弱毒生風しんワクチン、経口生ポリオワクチン、乾燥BCG等)
【臨床症状・措置方法】
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症するおそれがあるので併用しないこと。
【機序・危険因子】
免疫抑制下で生ワクチンを接種すると増殖し、病原性をあらわす可能性がある。
【併用禁忌】
プログラフ(タクロリムス[外用剤を除く])
【臨床症状・措置方法】
本剤の血中濃度が上昇することがある。また、腎障害等の副作用があらわれやすくなるので併用しないこと。
【機序・危険因子】
本剤の代謝が阻害されること及び副作用が相互に増強されると考えられる。
【併用禁忌】
リバロ(ピタバスタチン)、クレストール(ロスバスタチン)
【臨床症状・措置方法】
これらの薬剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度が増加するおそれがある。また、横紋筋融解症等の重篤な副作用が発現するおそれがある。
【機序・危険因子】
本剤により、これらの薬剤の血漿中の濃度が上昇(ピタバスタチン:Cmax6.6倍、AUC4.6倍、ロスバスタチン:Cmax10.6倍、AUC7.1倍)する。
【併用禁忌】
トラクリア(ボセンタン)
【臨床症状・措置方法】
ボセンタンの血中濃度が急激に上昇したとの報告があり、副作用が発現するおそれがある。また、本剤の血中濃度が約50%低下したとの報告がある。
【機序・危険因子】
本剤が、ボセンタンのCYP3A4による代謝を阻害すること及び輸送蛋白質を阻害し肝細胞への取り込みを阻害することにより、ボセンタンの血中濃度が上昇すると考えられる。また、ボセンタンはCYP3A4を誘導するため、本剤の代謝が促進され、血中濃度が低下すると考えられる。
【併用禁忌】
ラジレス(アリスキレン)
【臨床症状・措置方法】
アリスキレンの血中濃度が上昇するおそれがある。空腹時の併用投与によりアリスキレンのCmaxが約2.5倍、AUCが約5倍に上昇した。
【機序・危険因子】
本剤のP糖蛋白阻害によりアリスキレンのP糖蛋白を介した排出が抑制されると考えられる。
【併用禁忌に関する注意】
多くの薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は併用薬を休薬する場合には注意すること。特に、本剤は主に代謝酵素チトクロームP450 3A(CYP3A)系で代謝されるので、本酵素の活性に影響する医薬品・食品と併用する場合には、可能な限り薬物血中濃度を測定するなど用量に留意して慎重に投与すること。
- 注意:代表的な製品例だけをあげています(括弧内は成分名または一般名)。
- 参考・引用:各社添付文書等。
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