$GC不整脈の薬

不整脈の薬の副作用に、「催不整脈」があります。これは、新たな不整脈が起こしてしまう副作用のことです。効果を高めるため、ときに種類の異なる抗不整脈薬を併用することがありますが、催不整脈の出現に十分注意しなくてはいけません。かえって動悸がひどくなったり、脈が少なくなる、立ちくらみ、めまい、ふらつきといった症状がみられた場合は、すぐに医師に連絡するか受診するようにしてください。

よく使われている不整脈の薬にジソピラミド(リスモダン、ノルペースなど)があります。この薬とマクロライド系抗生物質のエリスロマイシンの併用においても、新たな不整脈が出現することがあります。これは、ジソピラミドの代謝がエリスロマイシンにより阻害され、ジソピラミドによる催不整脈作用が増強すること、またエリスロマイシン自体にも弱いながら不整脈を誘発する作用があるためです。

また、ジソピラミドには血糖を低下させる作用があることも知られています。マクロライド系抗生物質との併用によりジソピラミドの濃度が上昇し、低血糖症状を起こしたという報告もあります。エリスロマイシンやクラリスロマイシンとの併用には注意が必要です。また、キノロン系抗菌薬のスパルフロキサシン(スパラ)との併用は禁止されています。

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