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▼葉酸
※フォリアミン
葉酸は、ビタミンBの仲間です。ビタミンB12とともに、血液をつくるのに欠かせません。欠乏すると、巨赤芽球性貧血という特殊な貧血を起こします。
ふつうに食事ができれば、不足しません。けれど、胃腸の手術後、重い肝臓病、激しい下痢が続いたりすると不足してきます。また、アルコールをたくさん飲む人や、妊娠中の女性は多めの葉酸が必要です。このようなときに、フォリアミンや総合ビタミン剤から葉酸を補給します。
副作用はありません。水溶性のビタミンですので、とりすぎてもすぐに排泄され、体にたまることもありません。
<メモ>
●妊娠を予定している人は、妊娠の1カ月くらい前から妊娠初期の3カ月間くらいまで、十分な葉酸をとることが勧められています。アメリカでは、穀物類に葉酸の添加が義務化されています。葉酸添加が義務化された1999年には、生まれつき障害のある赤ちゃんが、以前より19%減少したそうです。
●特殊な使い方として、抗リウマチ薬 リウマトレックスの副作用予防薬として少量のフォリアミンを併用することがあります。また、抗がん剤のメソトレキセートの副作用防止には、葉酸の仲間のロイコボリンを用います(ロイコボリン救助療法)。そのほか、活性型葉酸製剤のアイソボリン注は、抗がん剤の作用を増強するのに使われています(レボホリナート・フルオロウラシル療法)。
●葉酸は、葉っぱにたくさん含まれます。ほうれん草などの緑色野菜のほか、果物や卵にも含まれます。ふだんから、バランスのよい食事を十分にとることが大切です。
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