$Eu糖尿病の薬-6
▼糖尿病性腎症の薬(ACE阻害薬)
※カプトリル、レニベース、アデカット、タナトリル、コナン、エースコール、コバシル、ゼストリル、ロンゲスなど
血糖のコントロールが悪いと、腎臓の血管が傷み、腎臓の働きが悪くなってきます。ACE阻害薬は、高血圧の治療に用いる薬ですが、腎臓の機能を守り腎不全への進展を遅らせる効果があります。
▼降圧薬
※ACE阻害薬、AU拮抗薬(ARB)、カルシウム拮抗薬など
糖尿病で血圧が高いと、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすくなります。血圧を十分に下げてください。いくつもの大規模臨床試験で、糖尿病の人は血圧を下げるメリットが非常に大きいことが示されています。糖尿病に悪影響がなく、腎臓を守る作用のあるACE阻害薬やAU拮抗薬、あるいはカルシウム拮抗薬が好んで使われます。
▼高脂血症治療薬
※メバロチン、リポバス、ローコール、リピトール、リバロ、クレストール、ベザトールSRなど
糖尿病の人でコレステロール値や中性脂肪値が高いと、動脈硬化が進みやすくなります。そのため、心筋梗塞や脳卒中を起こす危険性が、ふつうの人より高くなります。高脂血症治療薬で適正なコレステロール値まで下げる必要があります。
▼漢方薬
※八味地黄丸(ハチミジオウガン)、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)、白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ)、大柴胡湯(ダイサイコトウ)、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)など
糖尿病によく処方されるのは、八味地黄丸や牛車腎気丸など腎気丸の仲間です。とくに、足腰の痛みやシビレ感、夜間頻尿などがあるときに最適です。これらには、キネダック(前項)と同様な作用がり末梢神経障害にも有効とされます。そのほか、体がほてりのどの渇きがひどいのなら白虎加人参湯を、便秘がちでガッチリタイプには大柴胡湯、また、太鼓腹で肥満傾向のある人には防風通聖散なども用いられます。ただし、漢方薬で直接的に血糖をコントロールすることはできません。あくまで補助的なものと考えてください。
<メモ>
●糖尿病の合併症にいろいろな薬が使われますが、合併症そのものを治すことはできません。糖尿病の早期から、血糖値をできるだけ厳格にコントロールし、合併症を起こさないようにすることが非常に重要です。また、血圧の高い人は降圧薬で十分に血圧を下げるようにします。
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