煉高血圧の薬

数種類の降圧薬が併用されることがよくあります。これは、相乗作用により降圧効果を強めたり、作用の異なる降圧薬を少量ずつ用いることで個々の副作用を抑えようという狙いがあります。しかし、ときに予想以上に血圧が下がってしまい、めまいや立ちくらみが強く現われることがあります。

同様に安定剤やアルコール類といっしょに飲むと、めまいや立ちくらみ、頭痛がでやすくなりますから注意してください。

よく使われる「カルシウム拮抗薬」という系統の降圧薬と、水虫などの治療に用いるイトラコナゾール(イトリゾール)という抗真菌薬を併用すると、「足のむくみ」がでやすくなります。これは、カルシウム拮抗薬の副作用が強まるためです。もし、別の病院や他の科の薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告しておいてください。

逆に、降圧作用を弱めてしまう薬もあります。結核の薬のリファンピシン(リファジン、リマクタン)が、その代表です。もし、これらを併用中に、リファンピシンだけを急に中止をすると、降圧作用が反発的に強まるということも同時に意味します。服用中の薬を、自分だけの判断で中止してしまうと、思わぬ副作用があらわれることもあるのです。

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