慢性白血病の薬
▼アルキル化薬
※マブリン(BUS)
慢性骨髄性白血病に適応する強力な抗がん薬です。完治させることは困難ですが、白血球数を減少させ病状を落ち着かせます。また、骨髄移植に先立ち、骨髄の白血病細胞を根絶し空にするための前処置にも応用されます。この場合、大量を用います。特異な副作用として、肺線維症があります。
▼代謝拮抗薬
※ハイドレア(HYD)
マブリンに比べ、副作用が軽く使いやすいです。白血球数のコントロールに有用ですが、やはり病気そのものを治すことは困難です。慢性骨髄性白血病においては、骨髄移植もしくはグリベックやインターフェロン療法を優先し、それに次ぐ補助的な役目をするものです。
▼分子標的薬
※グリベック
慢性骨髄性白血病に優れた効果を発揮する新薬です。その有効率は、インターフェロンをはるかにしのぎます。飲み薬ですので、治療も楽です。長生き効果を検証する長期臨床試験の結果が待たれるところですが、慢性骨髄性白血病に第一選択される標準治療薬として期待されています。副作用としては、筋肉のつっぱりや筋肉痛、むくみ、吐き気などが多く、また骨髄抑制にともなう血液障害にも注意します。軽い副作用の場合、治療を優先しなければなりません。
▼インターフェロンα(IFNα)
※スミフェロン、オーアイエフ、イントロンA
骨髄移植が困難な場合、注射によるインターフェロン療法が試みられます。かなりよい効果を示し、ほぼ完治(完全寛解)できる可能性もあります。ただし、いろいろと副作用がでやすいのが難点です。発熱、筋肉痛、吐き気、気分の落ち込み、不眠、脱毛などつらい症状が少なくありません。そのため、最近では、前記のグリベックを用いることが多くなっています。
<メモ>
●慢性白血病の代表的なものに、慢性骨髄性白血病と慢性リンパ性白血病があります。日本人に多いのは前者で、後者は少ないです。上記に取りあげた薬剤は、おもに慢性骨髄性白血病に適応します。慢性リンパ性白血病の治療には、エンドキサン(CPA)やオンコビン(VCR)、フルダラ(FLD)などを用います。
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