前立腺がんの薬
▼抗男性ホルモン薬
※カソデックス、オダイン
前立腺がんは、男性ホルモンの影響を受けて大きくなる性質があります。これらの薬は、がん細胞にある男性ホルモン受容体をブロックすることで、その増殖をおさえます。進行した前立腺がんや転移したものにもかなり有効で、腫瘍による骨の痛みを軽減します。副作用でわりと多いのは、性的機能の衰え、乳房のふくらみや痛み、ほてり などです。これらはある程度やむおえないのですが、つらいときは医師とよく相談してください。重い副作用として肝障害にも注意が必要です。
▼女性ホルモン薬
※ホンバン、プロスタール、エストラサイト
女性ホルモン系の治療薬で、男性ホルモンをおさえる作用があります。ホンバンは古くから使用されてきましたが、最近は処方機会が減っています。プロスタールは前立腺肥大症にも適応する黄体ホルモン製剤です。エストラサイトは、卵胞ホルモン薬と抗がん薬のナイトロジェンマスタードを化学的に結合させた化合物で、わりとよく処方されています。副作用で多いのは、やはり性的機能の低下です。そのほか、乳房が大きくなったり、肝臓の働きが悪くなることがあります。
▼LH-RH薬(注射)
※リュープリン、ゾラデックス
性腺刺激ホルモンの分泌抑制作用により、男性ホルモンを低下させます。その結果、前立腺がんの勢いがなくなり、病状がおさまります。治療は、1ヶ月ないし3ヶ月に1回の皮下注射ですむので楽です。副作用としては、ほてりや熱感、乳房のふくらみ、性欲減退などがみられます。また、はじめの注射のあと、骨の痛みや関節痛、尿がでにくいなど、かえって具合が悪くなることがあります。これらは一過性で心配ないとは思いますが、ひどいときは医師とよく相談してください。痛みに対しては鎮痛薬などで対処可能です。
<メモ>
●前立腺がんは、高齢男性に多い進行の遅いがんです。治療の基本は手術による切除ですが、抗男性ホルモン薬やLH-RH薬などによるホルモン療法もさかんにおこなわれています。ほかの一般的な抗がん薬の効き目は悪いです。
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