骨の薬-1

▼カルシウム剤
※アスパラCA、カルチコール、乳酸カルシウム

カルシウムそのものを補給します。血液中のカルシウム量が増え、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを防ぎます。その結果、骨が丈夫になります。

▼活性型ビタミンD
※ワンアルファ、アルファロール、ロカルトロール、ホーネル

ビタミンDを補うお薬です。活性型製剤なので、少量で効率的に作用します。ビタミンDには、腸からのカルシウムの吸収を促進したり、骨の代謝を活発にして骨を丈夫にする働きがあります。おもに、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療に用います。慢性腎不全にともなう骨の異常を改善する働きもあります。市販のカルシウム剤なども含め服用中の薬は、医師に報告しておいてください。定期的に血液中のカルシウム量を検査するようにします。

▼エストロゲン(卵胞ホルモン)
※エストリール、プレマリン、エストラダーム、ジュリナ

ふつう、女性の閉経後の骨粗鬆症に用います。女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)を補うことで、骨が弱るのを防ぎます。「女性ホルモン補充療法」として黄体ホルモンと併用することもあります。飲み始めに、吐き気、不正出血、乳房の緊満感などの副作用が出現しますが、徐々になくなることが多いものです。けれど、定期的に婦人科的検査を受けるようにしてください。

▼選択的エストロゲン受容体調整薬
※エビスタ

新しいタイプの治療薬です。作用的にはエストロゲンと同様ですが、骨のエストロゲン受容体に選択的に作用するのが特徴的です。その特性により、副作用の軽減と他臓器に対する悪影響が回避できます。世界的に骨粗鬆症治療薬の主流となっています。


<メモ>
●骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の代謝のバランスが崩れ、骨がスカスカになり、もろくなった状態です。腰や背中の痛みをともなうほか、高齢の人では骨折しやすくなります。とくに女性では、生理が終わると女性ホルモンが減少し、骨粗鬆症になりやすくなります(閉経後骨粗鬆症)。ほかに、ステロイド薬や子宮内膜症の薬(スプレキュア)による薬物性の骨粗鬆症も知られています。

●ビタミンD欠乏症の"クル病"は、栄養状態が非常に悪かった昔、雪が多く日光の少ない北日本の子供に多く見られました。ビタミンDの不足で骨や歯の発育が悪くなる病気です。最近はほとんどないと思いますが、ビタミンDはクル病の特効薬になります。

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