コレステロールの薬-2
▼フィブラート系
※ベザトールSR、リピディル、トライコア、リポクリン
中性脂肪の分解を促進したり、生合成を抑制します。さらに、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用もあります。この系統は、とくに中性脂肪を低下させる作用が強いので、中性脂肪が多いタイプに向いています。コレステロール値だけが高い高脂血症には、第一選択されません。糖尿病のある人を対象とした長期臨床試験で、よい結果が報告されています。心筋梗塞のほか、糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症の抑制効果も期待できるようです。横紋筋融解症の副作用に注意が必要です。
▼ニコチン酸系
※ユベラニコチネート、ペリシット、コレキサミン
ニコチン酸誘導体は、総コレステロールと中性脂肪の両方を減少させます。いわゆる悪玉コレステロールが減る一方、善玉コレステロールはむしろ増加します。また、コレステロールの一種リポプロテイン(a)を低下させる働きもあります。ニコチン酸はビタミンBの一種で、副作用も少なく長期服用も安心です。飲みはじめに、顔のほてりや紅潮がよくみられますが、たいてい1~2週間で軽くなると思います。ユベラニコチネートは、副作用のないおだやかな薬として、古くから多用されています。
<メモ>
●コレステロールは、臨床的意義により大きく2つのタイプに分類されます。一つは悪玉とされるLDLコレステロール、もう一つは善玉のHDLコレステロールです。LDLは肝臓からコレステロールを全身の組織に運ぶ役目をしているのですが、多すぎると血管内壁に入り込み動脈硬化をすすめます。一方、善玉とされるHDLは、全身の組織から余分なコレステロールを回収し肝臓に戻します。このHDLコレステロールが少なすぎるのも良くないので、脂質異常症(高脂血症)のひとつの判定基準となります。
●中性脂肪(トリグリセリド)も脂質異常症の主要な判定基準です。中性脂肪はエネルギー源として体に蓄えられるのですが、必要以上に多いと動脈硬化をすすめる危険要因となってしまいます。
●リポプロテイン(a)は、最近注目されている新顔のコレステロールです。独立した危険因子とされ、動脈硬化を促進し 心筋梗塞の危険性を高めます。
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