淋病の薬
▼抗菌薬
※ペニシリン系(ビクシリン、サワシリン、ユナシンなど)、キノロン系(クラビット、オゼックスなど)、トロビシン注
ふつう、淋菌に効くペニシリン系の抗生物質、もしくはキノロン系の抗菌薬を用います。治療期間は、1~4週間くらいですが、女性では長めになることがあります。ただ、最近、飲み薬が効きにくい耐性菌がかなり増えています。そのため、最初から、効き目の良い注射による治療が標準的になっています。トロビシン注はおしりに注射する淋菌専用の抗生物質です。たいてい1回の注射で済みます。アレルギーのある人は、医師に報告しておきましょう。
<メモ>
●淋病は、グラム陰性球菌の「淋菌」による細菌感染症です。性行為後、2日~14日で発症します(口と性器の接触でも感染します)。男性の場合、尿道炎症状(排尿痛や頻尿、残尿感)が現れ、尿道から白っぽいウミが出るようになります。女性では、尿道炎や膀胱炎の症状とともに、おりものが増えてきます。ただし、このような典型的な急性症状がでないことがあります。感染に気づかず、そのまま放置すると、淋菌は体の奥へと侵入していきます。男性では前立腺炎や副睾丸炎を起こしますし、女性では子宮から卵管、さらに骨盤内へと広がっていき、不妊の原因にもなりかねません。
●医師から指示された期間、きちんと服用を続けることが大切です。症状が良くなったからと、途中で止めてしまうと、生き残った細菌が再び増えだしてくるおそれがあります。場合によっては、抗生物質が効きにくくなり、治療が難しくなります。
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