肝臓の薬-4

▼肝不全用栄養剤
※アミノレバン、リーバクト

肝硬変がすすみ、肝臓の働きが悪くなったときに用いる特殊な栄養剤です。肝性脳症を予防したり改善する効果があります。専用の容器や味付けのフレーバー(コーヒー、バニラなど)もあります。飲みにくいときは、薬剤師に相談してみましょう。

▼高アンモニア血症治療薬
※モニラック、ポルトラック

血液中のアンモニアを減らすお薬です。おもに肝硬変にともなう高アンモニア血症の治療に用います。アンモニアを減らすことで、肝性脳症の予防や改善につながります。軽い軟便になりますが、効果的にはむしろ好ましいものです。ひどい下痢が続くときは早めに受診しましょう。

▼抗生物質
※カナマイシン、硫酸ポリミキシンB、バンコマイシンなど

腸内のアンモニア産生菌をおさえるために、抗生物質を用いることがあります。アンモニアの体内への吸収が減るので、肝性脳症の予防や改善につながります。

▼亜鉛
※硫酸亜鉛、(プロマック)、(亜鉛含有サプリメント)

亜鉛は、アンモニアを代謝する酵素(OTC)の働きに欠かせないミネラルです。そのことから、体内の亜鉛が不足しているときに「亜鉛補充療法」を試みることがあります。正式な適応でないので、医師とよく相談のうえで行ってください。


<メモ>
●肝硬変などで肝臓の働きが低下すると、体内のアンモニアを代謝できなくなり、血液中のアンモニアが増えてきます。その影響で、眠気、気分の変化、意識の乱れ、けいれん、昏睡などの症状を起こすことがあります。アミノレバン、モニラック、カナマイシンは、そのような肝性脳症の治療に用います。

●肝硬変がすすむと、体に浮腫(むくみ)や腹水を生じたり、食道静脈瘤ができたりします。腹水には、利尿薬のアルダクトンAやラシックスで対処します。また、食道静脈瘤に対しては、保存療法としてβ遮断薬や硝酸薬(ニトロ)が応用されることがあります。

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