副 項 目 | 悪性症候群(Syndrome malin) |
程 度 | ★★★ |
概 説 | 抗精神病薬の服用中、または抗パーキンソン薬の中止時などに出現する一連の重篤な症状。精神変調、筋肉のこわばり、ふるえ、発汗といった症状からはじまり、38度以上の発熱、さらに高熱が続き、脱水、意識障害、呼吸不全、腎不全などを併発、死にいたることもある。早期発見、早期治療が重要。発症頻度はまれとされるが、報告によりバラツキがありよく分かっていない(0.02〜3.23%)。抗精神病薬で0.5%〜1%くらいと考えられている。また、いろいろな論文を集計した結果、約0.2%という報告もされている。飲み始めから30日以内に発症するケースが全体の約90%以上を占めるという。もともと体が弱っている人に多くみられる。 |
症 状 | 精神変調、ふるえ、体や筋肉の硬直、じっとして動かない、意識がはっきりしない、発汗、高熱。 |
原因薬の例 | おもに抗精神病薬、そのほか抗パーキンソン薬(減量時、中止時)、抗うつ薬(三環系)、制吐薬(ベンザミド系)など。 |
予防・対策 | ● 抗精神病薬など発症頻度の高い薬の服用に際しては、ご家族も含め、事前に説明を受けておく ● 自分だけの判断で、薬の量を増やしたり、減らしたりしない ● 上記のような症状があらわれたら、すぐに病院に連絡または受診 |