| 副 項 目 | トルサード・ド・ポアント（ＴｄＰ：Ｔｏｒｓａｄｅｓ ｄｅ ｐｏｉｎｔｅｓ） |
| 程 度 | ★★★ |
| 概 説 | 危険な不整脈の１つで、薬で誘発されることが少なくない。心電図の波形の軸が上下に波打つように変化することが特徴的。ＱＴ延長といって、心電図上の大きな山から次の小さな山の間が間延びしてくると、このタイプの不整脈が出現する危険性が高まる（６００ｍｓｅｃ以上）。原因薬としては、抗不整脈薬など心臓に作用する薬のほか、一部の抗アレルギー薬、抗精神病薬など心毒性をもつ薬により生じることもある。とくに、もともと心臓の悪い人、肝臓や腎臓の働きの悪い人、高齢者は要注意。また、薬物相互作用による副作用増強にも注意が必要。 |
| 症 状 | めまい、ふらつき、立ちくらみ、心臓のドキドキ、胸の痛みや違和感、息苦しい、一時的に気が遠くなる、失神 |
| 原因薬の例 | 抗不整脈薬、抗アレルギー薬（テルフェナジン、アステミゾール）、抗精神病薬、コレステロール低下薬（プロブコール）など。 |
| 予防・対策 | ● 心臓の悪い人、また肝臓や腎臓の働きの悪い人は医師に報告しておく
● 服用中の薬は、医師に報告しておく。薬の飲み合せによって心毒性が強まることも
● 定期的に心電図検査を受ける
● 上記のような症状があらわれたら、すぐに病院に連絡または受診。 |
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